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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第51号 2016.8.1配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■川上図書館長のひとりごと(番外編)■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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ようやく梅雨が明けて本格的な夏がやってきました。むくむくした入道雲と蝉の声、そし
て待ちに待った夏休み。
夏休みは嬉しいけれど試験勉強があって気が抜けない、もっと図書館で勉強したい・・・
そんな声にお応えして図書館の閉館時刻を見直しました。
今月号も皆様のお役に立つプチ情報満載です。どうぞ最後までお付き合い下さい。

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■図書館からのお知らせ■ 
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□その1.土日祝の延長開館を実施します
8月13日から9月4日の土日祝日は平日と同じ22:30閉館です。
試験勉強、自主学習に一日たっぷり図書館をご利用ください。
9月以降の土日祝の開館時間延長もただいま検討中です。
開館スケジュールはホームページでご確認ください。

□その2.製本雑誌の移動作業中です
医学図書館の地下書庫では製本雑誌を閉架書庫に移動する作業を行っています。
配置場所が「閉架書庫B1F」「閉架書庫B2F」になるものはスタッフが用意いたしますので、
カウンターでお申し込みください。

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■お勧め図書■
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『狂気の科学 : 真面目な科学者たちの奇態な実験 レト U. シュナイダー著 ; 石浦章一,
宮下悦子訳. -- 東京化学同人, 2015. 』 (請求記号:402:Ky4 / 資料ID:001034524
7)

突然ですが、パブロフの犬の実験をご存じですか?
そう、ある条件の下で犬にエサを与えるとそれ以降も同じ条件でよだれが出るという、あ
れです。実はこの発見は別の実験の副産物でした。
今回紹介するのはこのような有名な実験のエピソードについて書かれた本です。他にも、
自分の全く知らない他人まで何人を介して手紙が届くか、蜘蛛に薬物を投与して巣の形を
見る、闘牛の牛の脳に電極を埋めて闘牛をする、など、興味深いもの、笑えるもの、ちょ
っと怖いもの、いろいろな実験のエピソードが満載です。中には目的だけが先に立って実
験方法に問題ありなものもあるようですが...。
読んでいると、研究者というのはこういう人たちなんだな、ということが分かってきまし
た。思い当たる杏林の先生の顔も浮かんできます。この本に出てくる研究者たちに何とな
くシンパシーがわくというあなた、研究者に向いているかもしれませんよ。
ちなみにパブロフ博士はその後、別の研究でノーベル賞を受賞しています。(中)

貸出状況はこちらから

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■図書館員のひとりごと■ 日本三大仏像?
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決して仏像好きというわけではなく詳しくもないのですが、深大寺にある釈迦如来倚像に
は心惹かれます。姿勢もお顔立ちも表情も、欠けてしまっている手の部分も含めて、いつ
までも眺めていたいような気持になります。初めて訪れた時には隣に北原白秋の詠んだ歌
が貼られてありそれがまたよい感じだったのですが、残念なことに実物が旅に出ていてレ
プリカだったため、またいつか・・・と思っていました。
再度訪れた際は本物とお会いし、レプリカとの違いは分からないもののどちらにしてもや
っぱり美しいと見入っていたところ、隣で見ていた家族の者が「これと京都にある○○と
奈良にある○○が日本三大仏像だ」と説明し始めました。
無知な私は不覚にもへえ~・・・と深くうなずいてしまったのですが、よくよく聞いてみ
るとただのマイベスト仏像の話をしているだけなのでした。あきれる私の横でまだ「いや、
でも、三大仏像をあげろと言われたら大抵の人がこの仏像を入れるはず」とかなんとか続
けているのを適当に聞き流していましたが、最後に言った「日本三大仏像のひとつ(と自
分では思っている)が無料で見られるのは素晴らしい」との一言には結局うなずいてしま
いました。
秋までまた旅に出ているようですが機会があれば足を運んでみて下さい。ガラス越しでは
ありますが拝観無料です。
ついでに「マイ日本三大仏像に入れます」という方がいたらお知らせください。(山)

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■川上図書館長のひとりごと(番外編)■ マイ日本三大仏像
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好きな仏像を選ぶというのはなかなか難しいですね。芸術として観るか、歴史や宗教を背
景として観るかで違ってきますし。
深大寺の釈迦如来倚像は私も好きですね。あの時代(白鳳時代)の特徴が良く出た柔和な
表情と、椅子に座って説法している姿は現代にマッチしているかも知れませんね。奈良に
ある白鳳仏の殆どが国宝に指定されていることを思えば、この仏像が国宝でないのが不思
議な気がします。
奈良時代以降の如来像は似たようなのが多くて選びにくいのですが、印象深さからいうと、
新薬師寺の薬師如来の大きな目、元興寺の薬師如来立像の重厚感などは好きな仏像と言え
るかも知れません。
私自身はどちらかというと如来像より菩薩像の方が好きです。
中宮寺の弥勒菩薩は何度か観に行きましたし、広隆寺の弥勒菩薩、薬師寺の聖観音菩薩、
向源寺の十一面観音菩薩、室生寺の十一面観音菩薩、興福寺の文殊菩薩などは見飽きるこ
とがなかったですね。
その他の仏像では、東大寺戒壇院の四天王像(特に広目天)は、奈良に行くたびに会いに
行きますし、もちろん興福寺の八部衆は何回も観ました。
また、石仏巡りも結構好きで、秩父地方や信州の片田舎にある石仏群は自由に写真が撮れ
るのでお気に入りです。
というわけで、三つ選ぶのは至難の業ですが、「マイ日本三大仏像」というような大げさ
なものでなく、とりあえず「好きな仏像」ということで、「中宮寺の弥勒菩薩」「興福寺
の文殊菩薩」「東大寺戒壇院の広目天」の三つを順不同で選ばせて頂きます。

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■編集後記■
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医学図書館関係者随一仏像に造詣の深い、解剖学の川上速人図書館長にマイ日本三大仏像
をお伺いしてみたところ、さすがは川上先生、興味深いコメントを頂戴できました。
私一人でしまっておくのはもったいない気がしたので「図書館長のひとりごと」コーナー
に掲載させて頂いた次第です。
一般の大学生より短いとはいえ今は夏休み。マイ日本三大仏像を見つけに旅に出る?それ
とも深大寺の釈迦如来倚像を追いかける?
川上先生のひとりごとに対する図書館員(山)の「家族の者」の反応も気になりま
す・・・ (清)

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