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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■   第52号 2016.9.1 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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まだまだ暑い日が続いてはいますが、9月、というだけで少し秋の気分になってきません
か。
8月中は試験期のため多くの学生の利用があり、混み合う図書館となりました。夏の思い
出は図書館、という方もいるでしょうか。
9月も休まず開館しています。夏の疲れが出る時期ですので体調管理に気を配りつつ図書
館をおおいにご利用ください。

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■図書館からのお知らせ■ 
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・長期貸出図書の返却期限は9月15日です

学生対象の長期貸出図書は9月15日(木)が返却期限になっています。
新学期開始に合わせた日付になっているので、忘れないようご返却お願いします。
返却は必ずカウンターまでお持ちください。閉館中は入口横のブックポストに入れてくだ
さい。

返却できているかどうかはお気軽にカウンターまでお問い合わせください。
MyLibraryでも確認できます。

MyLibraryはこちらから

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■お勧め図書■
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『輸血医ドニの人体実験 : 科学革命期の研究競争とある殺人事件の謎 / ホリー・タッ
カー著 ; 寺西のぶ子訳. -- 河出書房新社, 2013.』
(請求記号 : WZ56:Y97 / 資料ID : 0010328219)

小説のようなタイトルにも思えますが、17世紀の輸血実験にまつわる科学史ノンフィクシ
ョンです。
1667年のフランス、野心満々の若き医学者ジャン=バティスト・ドニは世界初の動物から
人への輸血を行い成功させます。しかし、その後3人目の被験者が輸血後に死亡しドニは
殺人罪で告発されてしまいます。はたして輸血が原因で被験者は死亡したのでしょうか。
別の真実があるのでしょうか。いずれにせよ、この事件をきっかけに輸血は事実上の禁止
となり、その後再開されるまでに150年もの時が経過することとなりました。
事件の裏にある、宗教や政治の背景、フランスとイングランド、カトリックとプロテスタ
ント、科学と迷信といった様々な対立の構造、そして人間の野心、嫉妬などが、輸血実験
の様子の生々しさと混ざり合いながら描かれています。いつの時代も変わらない人間の姿
とその上に成り立つ科学の進歩。作者は歴史上の事件とその背景を描きつつ、社会は科学
に制限を設けるべきか?設けるべきだとしたら、どのような代償をどう支払うことになる
のか?と問いかけています。
図書館に関わる者としましては、最古の英語雑誌である王立協会機関誌「フィロソフィカ
ル・トランザクションズ」にまつわる記述にも興味深々でした。
一般向けに書かれているので読みやすく、気軽に手に取ってもらえるものだと思います。
(山)

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■図書館員のひとりごと■ ピーターラビット
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今年はビアトリクス・ポターが生誕150年を迎えます。ビアトリクス・ポターって誰?と
いう方には、“ピーターラビットの絵本の作者”とお伝えすれば、「ああ!あのうさぎ
の!」とおわかりいただけるかもしれません。
ピーターラビットばかりが有名ですが、絵本には他にもたくさんのキャラクターが登場し
ます。中でも衝撃的なのがピーターラビットのお父さん。お父さんはマグレガーさん(人
間)の畑に入って捕まり、パイにされてしまいます。絵本の中では、ピーターのお母さん
がそのエピソードを子供たちに語るのみで実際にお父さんは登場しないのですが、ピー
ターラビット日本公式サイトのキャラクターが掲載されているページには、きちんと紹介
されています。といってもうさぎの姿ではなく、なんとパイのイラストで描かれているの
です。絵がかわいいだけに切なさが倍増です・・・。
現在、ポター生誕150周年を記念して、渋谷にあるBunkamuraザ・ミュージアムではピー
ターラビット展が10月11日まで開催されています。日本で大規模な原画展を開催するのは
初めてとのこと。貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、愛用品などを見られる絶好のチャン
スです。私はこれから見に行くのですが、原画の線の描き方や色使いを実際に隅々まで見
られるかと思うと楽しみで仕方がありません。少しでも興味をお持ちになりましたら、日
常をちょっと離れてピーターラビットの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。(宮)

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■編集後記■
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すでに古い話になっている感もありますが、4年に一度のオリンピック、終わってしまい
ましたね。「毎回どんどんとオリンピックが来るのが早くなってくる。」と言っていた方
がいましたが、まったくもって同感です。えっ、またオリンピック?ついこの前やってな
かったっけ?もう4年?っていう感じですね。この調子だと東京オリンピックもあっとい
う間にやってきそうです。
ちなみに、私の記憶の最初のオリンピックは「モスクワオリンピックボイコット」の時で
す。新聞に大きく書かれている文字を見て、母親に「ボイコットってなあに」と聞いた気
がします。(山)

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