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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第59号 2017.4.1配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館課長の気ままな報告■ 
■番外編:ドクターのひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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平年より5日早く開花となった東京のソメイヨシノは今週末が見頃でしょうか。
お天気が気になるところですが、杏林大学の医学図書館も実は絶好のお花見スポット。
北側に面した閲覧席では勉強しながら構内の桜を楽しむことが出来ます。
新年度のスタートも是非心休まる図書館で。
皆様のお越しをお待ちしております。

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■図書館からのお知らせ■ 
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□長期貸出図書の返却期限は4月6日(木)です
学生のみなさん、春休みの長期貸出はご利用になりましたか?
返却期限日は新学期スタートに合わせていますので、忘れないようご返却ください。
返却できているかどうかはお気軽にカウンターまでお問い合わせください。
MyLibraryでも確認できます。
MyLibraryはこちらから↓
https://library.kyorin-u.ac.jp/

□プリント管理システムのポイントリセット
学生のみなさんがレポートなどの出力に利用するプリント管理システムは、年度単位で無
料ポイントがリセットされます。4月1日に2017年度分の300ポイントが自動的に加算され
ます。
2016年度中にカウンターで購入したポイントが残っている場合は、卒業まで使えますので
ご安心ください。

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■お勧め図書■
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『立体像で理解する美術解剖 阿久津裕彦著 ; 小野結貴花造形. -- 技術評論社, 2016.』
(請求記号:QS17:R48 / 資料ID:0010364156)

留学先のニューヨークで芸術を志すうち、「人間の体ってなんて美しいのだ」と感動し、
帰国後体操部に入部した友人がいます。
思わずその彼を思い浮かべた面白い本が図書館に入りました。
芸大美術学部卒医学博士の著者が、芸術と解剖学の融合を試みて作成した一冊です。
この本では、骨格・筋肉を粘土で造形し、人体へと作り上げていく過程を一点一点大きく
写真撮影しています。
そのため、骨や筋肉がどのような形をしてどこに配置されているのか、人体の深層部から
浅層部に至るまでが非常にわかりやすいのです。
解剖学は医療従事者だけでなく、芸術家にとっても「美術解剖学」として必須の知識との
こと。
芸術家のリアルで緻密な作業をご覧あれ!
3Dに慣れた方にも松村教授のイラストに馴染んだ方にも、是非一度手に取ってほしいお勧
め本です。(清)

貸出状況はこちらから

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■図書館課長のきままな報告■ 「引用文献データベース」の巻
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前回ご案内したUpToDateのリモートアクセスサービス(UpToDate Anywhere)に登録いただ
いた人数は、おかげさまで100人を超え、利用数も伸びているようです。是非有効に活用
していただければと思います。
さて、今回は引用文献データベースについてです。
これは「論文を引用した・論文が引用された」という切り口から、他の論文を芋づる式に
調べることのできるデータベースです。
インパクトファクター(IF)という雑誌評価の指標をご存じの方も多いと思いますが、その
数値は引用文献データベースのWeb of Scienceのデータから算出されています。IFが高い、
つまり引用される率が高いほどその分野におけるインパクトが強いということで、雑誌と
して優れているという解釈ができます。
たとえば、一流の科学雑誌と言われるNatureのIFは38.138、Scienceは34.661です。
ちなみに現時点で最もIFが高いのはCA:A Cancer Journal of Clinicianの137.578で、こ
れは驚異的な数値です。そしてNew England Journal of Medicineの59.558、Nature Revi
ews Drug Discoveryの47.120、Lancetの44.002と続きますが、上位4誌を医学分野の雑誌
が占めていることにも驚かされます。
杏林大学では冊子で調べていたScience Citation Indexの時代からWeb of Scienceを長年
契約してきましたが、事情により2016年末をもって中止しました。
代わりにScopusという引用文献データベースを導入しました。こちらにもIFに代わる独自
の雑誌評価指標、CiteScore(サイトスコア)があります。また、ある論文が他の論文に
どのくらい引用されているかだけでなく、SNSやマスメディアで取り上げられた回数まで
出ていて、今時の科学コミュニケーションの現状に即した情報を得ることができて、おも
しろいです。こちらも是非利用していただければと思います。(す)
Scopusの利用はこちらから

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■番外編:ドクターのひとりごと■ 「好きな絵本のお話」後編
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絵本小噺後編。
少し過ぎてしまったが、幼稚園の面接を控えていた息子。まぁ、転居に伴う途中入園の面
接だし、そこまでお受験感はないのだが、家で一応面接の真似事をしてみた。
「好きな食べ物は何ですか?」「生ハム。」(ん?それ大丈夫か?)
「好きな絵本は何ですか?」「どろぼうがっこう」(あかん。そら、あかんやつや。)
かこさとし先生の不朽の名作ではあるが、どうにも面接向きではない。ちなみに最近続編
が出ました。「どろぼうがっこう ぜんいんだつごく」(これは完全にアウトだな。)面
接には向きませんが、あわせてどうぞ。
最後に最近どはまりしている絵本を紹介して、この絵本小噺二部作を終わりたいと思う。
「3びきのかわいいオオカミ」という絵本である。勘の良い方はうすうす感づいておられ
ると思うが、「3匹の子豚」のパロディ-である。3匹のかわいいオオカミのところに凶悪
な大豚がやってきて、次々に家を破壊するというものだが、その凶悪っぷりがすごい。ピ
エール瀧もリリーフランキーも脱帽なのである。妻が読み聞かせているが、息子と二人で
腹を捩って、涙を流しながら毎晩爆笑している。幸せな奴らだ。「凶悪」も突き抜けると
「痛快」に昇華するらしい。ぜひあの凶悪さを皆さんにも体感していただきたい。
絵本というと、どうも子供のものと思われがち。ですが、探してみるとなかなかどうして、
ひねりの効いた、心が豊かになるものがたくさんあります。ぜひ探してみてくださいね。
こないだ健康診断にきたちょっぴり不眠の男性に「おやすみロジャー」薦めてみたけど、
眠れてるかなぁ。。(鮫。)

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■編集後記■
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図書館の北側に面した窓から見えるのは桜だけではございません。
下をのぞくと実は緑色に覆われたプールがあります。
かつては部活や教職員のために開放され、夏になれば水泳部のホイッスルと水音が聞こえ
てきたものでした。
現在は防火水槽と化して久しく、ぼうふら対策のために放たれた金魚が暮らしています。
暖かい日には金魚たちがレオ・レオニの『スイミー』のように群れになって水面近くを回
遊する様がみられることも・・・。(清)


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