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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第71号 2018.4.2配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館課長の気ままな報告■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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4月といえば新しいことが始まる季節ですね。医学図書館では4月から新たなテーマ展示を
スタートさせます。図書館北側の窓から見えるプール横の桜も見事に咲いておりますので、
この機会にぜひ図書館にお立ち寄り下さい。

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■図書館からのお知らせ■
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・長期貸出図書の返却期限は4月6日(金)です
学生のみなさん、春休みの長期貸出はご利用になりましたか?
返却期限日は新学期スタートに合わせていますので、忘れないようご返却ください。返却
したかどうか心配な方はお気軽にカウンターまでお問い合わせください。MyLibraryでも
確認できます。

MyLibraryはこちらから↓
https://library.kyorin-u.ac.jp/

・利用者用パソコンが新しくなりました
2階カウンター前の利用者用のパソコンを全台入れ替えました。さらにプリンタはモノク
ロ専用機を1台増設予定で、充実のパソコンエリアになります。OSやアプリケーションの
変更はありません。文献検索、レポート作成にご活用ください。

・「医学図書館員がメルマガで紹介したおすすめ本」展示が始まりました
4月から図書館2階の展示コーナーで新企画スタートです。2012年に始まったこのメールマ
ガジンでご紹介した「おすすめ本」を集めました。初号から読んでくださっている方、最
近受信するようになった方にも楽しんでいただけるよう工夫を凝らしています。
ぜひご来館のうえ、図書そのものを眺めてみてください。新しい出会いがあるかもしれま
せん。

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■お勧め図書■
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『マインドフルネス入門講義 / 大谷彰著. -- 金剛出版, 2014.』
(請求記号 WM425:Ma31 / 資料ID :0012322640 )
※井の頭図書館の所蔵です。 

 雑誌・新聞を受入していて、ここ最近「マインドフルネス」という言葉をよく見かける
ようになりました。雑誌「Cancer Board Square」4巻1号では「マインドフルネスを医療
現場に活かす」の特集が組まれ、杏林大学医学図書館の複数の利用者から購入希望や所蔵
の問合せがありました。そこで入門書を読んでみたいなと思い選んだのが今回のお勧め図
書です。マインドフルネスについてその起源や変遷、催眠やリラクセーション(筋弛緩
法)などとの違い、認知行動療法に取り入れられたマインドフルネス、実践、などについ
てしっかり書かれています。
マインドフルネスはmindという名詞に-ful(行きわたった)と-ness(状態)という接尾
語が合成してできた言葉で、元来は「開放的で、とらわれのないこころの状態」を意味し
ます。元々はテーラワーダ仏教で用いられる瞑想法が元になっており、定義も様々ありま
すが、本書では『「今ここ」の体験に気づき、それをありのままに受け入れる態度および
方法』と定義しています。注意の払い方・保ち方が重要な要素であり、単なるリラクセー
ションの技法ではなく、どちらかといえばリラクセーション効果は副次的なものです。
マインドフルネスについての理論や科学などを学びたい方は通して読まれることをお勧
めしますが、ちょっとやってみたいという方は、8章の実践技法を読むだけでもよいかと
思います。訓練が必要な技法ではありますが、うまく使って自分のケアにも役立ててみて
下さい。(野)

貸出状況はこちらから

「Cancer Board Square」4巻1号(2018年) 特集:マインドフルネスを医療現場に活かす
※杏林のネットワーク内及びリモートアクセスサービス経由で閲覧可

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■図書館課長の気ままな報告■ 文献検索の巻
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3月の中旬に「診療ガイドライン文献検索ワークショップ」に参加してきました。『Min
ds診療ガイドライン作成マニュアル』には、文献検索を担当するのは「図書館員など医学
文献検索専門家などであることが望ましい」と記載されています。そのため診療ガイドラ
インを作成する医師から図書館に依頼してくるケースが増えていますが、実は全国的に専
門的な知識と技術を持った図書館員が不足しているのが現状です。

まだインターネットが使えなかった時代、文献検索といえば冊子の抄録誌を使うか、電
話回線でコンピュータ通信を行い海外のデータベースにつないで行うものでした。いずれ
にしても手間と時間、または高額な料金がかかるので、多くの場合図書館員が代行してい
ました。その頃は、文献検索が図書館員の専門的な業務として認識されていたと思います。
ところがインターネットの出現により、状況は大きく変わりました。大学がデータベー
スを契約すれば、ユーザは図書館に来なくとも自由にアクセスして文献検索ができるよう
になりました。そのため、図書館員が文献検索をする機会は格段に減り、図書館員の専門
的な仕事という認識が薄れてしまいました。そして、EBM志向の診療ガイドラインが出現
したことで、この数年で再度脚光を浴びるようになりました。そんなわけで、わずかに残
っているマニアックな医学図書館員が年に1度集結し、業界のレベルアップを目指してい
るのです。(す)

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■図書館員のひとりごと■ 帰ってきたお菓子紀行(その2)
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第3号(2012年)から今回でやっと9回目のお菓子紀行。前回(第54号)から約1年半ぶりの
登場です。
さて、「サロン・デュ・ショコラ」というイベントはご存じでしょうか? 元々はフラ
ンスで開催されていたもので、ショコラティエ達が出店する"チョコレートの祭典"と呼ば
れるイベントです。近年は日本でも東京など6都市で開催されるようになりました。
今回取り上げるのはその「サロン・デュ・ショコラ」に出店している「Ma Priere
(マ・プリエール)」です。三鷹駅北口から大通りを直進、武蔵野警察署を通り過ぎた先
の交差点にお店があります。焼き菓子も充実していて手土産にも最適なお店です。こちら
のお店で有名なのは「マプリショコラ」。産地の違うカカオを使用した5種類のショコラ
ケーキは、一口サイズで皆優しい味がします。カカオの違いによって口に入れた後に感じ
る酸味、苦味、甘みが異なっているのが楽しいです。私はその中でもベネズエラ産カカオ
70%のケーキがお気に入りです。また、目にも嬉しい美しいケーキもあります。特にマカ
ロンが載っている「アルテミス」というケーキは木苺ジュレでコーティングされ、チョコ
レートの生地を食べ進めていくと中からクリームが出てきます。木苺のジュレ、チョコ
レートの生地、中のクリームと1つずつ味わってもおいしいのですが、全てが不思議なく
らいうまく調和していて、味も見た目も素晴らしいケーキです。
焼き菓子やケーキなどは小麦粉でなく米粉で作られたものもあり、しっとりとした食感
と満腹感もあるので気分転換のおやつにもよさそうです。(野)

マ・プリエール

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■編集後記■
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子どもの頃、春になると川べりのよもぎ摘みを祖母からよく命じられていました。摘んだ
よもぎは草餅となり、我が家ではびよーんと伸ばし、餃子のようにして砂糖・塩入りきな
粉を大匙1杯分包んで食べるのがお彼岸定番メニューでした。ところが大人になって同じ
ことをやりたくても、なかなかあんこの入っていない草餅に出会えません。先日やっと見
つけて嬉しくなって買ったら、店員さんが間違えてしまったようであんこ入りでし
た・・・。どなたかあんこの入っていない草餅を見かけたらご一報ください。(野)

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