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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第79号 2018.12.3 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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日に日に空気が冷たくなり、気が付けば2018年もあとひと月となりました。
毎年、今年もあっという間に終わってしまったと感じる12月なのですが、皆さまにとって
はどのような1年だったでしょうか。
さて今回お勧め図書のコーナーでは、年末特別版として3人の図書館員に1冊ずつ紹介して
もらいました。年末年始にゆっくりと読書はいかがでしょう。
図書館は年末28日まで開館していますので、ぜひ借りに来てください。

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■図書館からのお知らせ■
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・12月3日(月)から学生対象の冬休み長期貸出が始まります
対象は図書のみで、返却期限は2019年1月7日(月)です。

・12月4日(火)から新RefWorksスタートします
文献管理ソフトRefWorksが新しくなります。
文献管理や参考文献リストの作成がより快適になりますので、この機会にぜひご利用くだ
さい。
12月18日(火)14:00から講習会を開催します。詳細はホームページのお知らせをご覧く
ださい。

・年内は28日(金)19時まで開館します
年内は28日が開館最終日、19時までの短縮開館です。
12月29日から1月3日までは休館、新年は4日(金)から通常開館です。
開館スケジュールはホームページでご確認ください。

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■お勧め図書■ 年末特別版
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書影掲載申請中

『創発する都市東京 : カルチュラル・ハブがつくる東京の未来 / 福川伸次, 市川宏雄
編. -- 都市出版,2017.』
(請求記号 : 318.7:So29 資料ID : 0007049455)

東京という世界最大の都市圏が文化の創造や情報発信の中心地として今後一層成長してい
くためのビジョンを、「創発」や「カルチュラル・ハブ」といった造語を用いながら語っ
た一冊である。
東京は優れた都市機能、治安の良さ、多様な日本文化等々非常に高いポテンシャルを持っ
ているので、さらなるグローバルな展開や文化への投資が期待される云々といった内容で
ある。この種のテーマの本は暗い将来を予測させるようなネガティブなものが多いが、ポ
ジティブで明るい未来を想像させてくれるので、年末年始に読むにふさわしいかもしれな
い。(よ)
☆貸出状況はこちらから☆


日日是好日

『日日是好日 : 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ / 森下典子著. -- 新潮社, 200
8.』
(請求記号 : 791:N71 / 資料ID : 0010349447)

20歳から25年間、茶道教室に通い続けた著者が、茶道を通して感じたこと、気づいたこと
を綴ったエッセイです。といってもお茶の心得がなくても大丈夫です。堅苦しい内容では
なく、茶道の世界を著者と一緒に体感することができます。今年の10月には映画化され、
黒木華さん、先日お亡くなりになった樹木希林さんが出演し話題になりました。
「大学時代に、自分の一生をかけられるような何かを見つけたい」
そう思った著者は様々な習い事をしますが、これだというものが見つからないまま時が過
ぎ、茶道を習い始めたのも母親の勧めがきっかけでした。茶道教室では先生に作法を何度
も注意され、「お茶なんか、向いてなかったんだ」と落ち込むのですが、それでも長く続
けられた理由が本書を読むとわかります。
茶道と密接につながっている四季折々の風景が美しく描かれており、心に深く染み入る言
葉がたくさん散りばめられた一冊です。(宮)
☆貸出状況はこちらから☆


ことばのことばっかし

『ことばのことばっかし : 「先生」と「教師」はどう違うのか? / 金田一秀穂著. --
マガジンハウス, 2010.』
(請求記号 : 804:Ko94 / 資料ID : 0016409138)

本学外国語学部、金田一秀穂先生の著書です。
副題に「『先生』と『教師』はどう違うのか?」とあるように、日本語の些細な、しかし
気にしはじめると眠れなくなるような疑問を、「サザエさん」のテーマソングや現代アー
ト作品であるデュシャンの「泉」など意外なものからも導き出し、その謎を解き明かして
いく本です。そしてその些細な疑問からもっと大きな、例えば共感覚や構造主義といった
ところまで話が進んでいきます。さらに金田一先生の鋭いツッコミも冴えています。
この本を読むと普段何気なく使っている言葉には、それが生まれるまでにとても奥深くデ
リケートな世界があるという事が分かりますよ。
日本語は素晴らしいです。(中)
☆貸出状況はこちらから☆

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■図書館員のひとりごと■ クリスマスの思い出は・・・ 
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12月ですし、クリスマスのことでも何か・・・と考え、私自身のことを振り返ってみたの
ですが、思い出すのはやはり幼き頃に兄からサンタクロースの正体をばらされたことでし
ょうか。庭に二人で並んでしゃがんでいる光景と不意に言われた言葉が頭に残っているの
は、それなりにショックだったからなのかもしれません。まあ、よくある話ですよね。
そんなことを思いつつ、家族にも聞いてみました。子どもの頃のクリスマスの思い出は?
「欲しいものをでっかく書いたサンタへの手紙を家の柱に貼っておいたら、遊びに来た姉
の友達に大笑いされて泣きながら破り捨てた。」
・・・。なんだか似たような話で。その時を想像するとかわいらしいこととは思うのです
が、いや、しかし、何かもう少し夢のある話はないものかと友人にも聞いてみました。子
どもの頃のクリスマスの思い出は?
カメラマンを父親に持つその友人はバブル期の小学生の頃、突然プレゼントが豪華になり
姉弟二人ともマウンテンバイクをもらったそうです。「その時、こんな状態はなにかがお
かしい、こんなことはいいことではない、と漠然とした危機感が湧いて、嬉しいよりも不
安になった。隣で弟はうひゃうひゃと喜んでいたけれど。」
・・・。夢のある話はどこへ行けば聞けるのでしょう。
高校時代の教師が「私の子どもは小学5年生と3年生だけど今もサンタクロースを信じてい
るよ」と嬉しそうに話していたことがあり、早々に現実を知らされた私としては怪しいも
んだとひねくれて思ったりしたのですが、親はいつまでも子どもに夢をみていて欲しいと
思うものでしょうか。そんな中、大人の知らないところで子どもたちの世界が繰り広げら
れているのかもしれません。
皆様よいクリスマスが過ごせますように。(ヤ)

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■編集後記■
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「図書館員のひとりごと」はクリスマスのお話でしたが、「お勧め図書」では様々な角度
から日本やその文化について書かれているものが集まりました。お正月休みに、のんびり
と読むにはぴったりではないでしょうか。
なお、『日日是好日 : 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』は、2016年から2017年の
企画展示「医学生に読んでほしいこの一冊」で現図書館長の赤木先生が推薦された本でも
あります。あらためて図書館員からもお勧めとなったこの本、まだお読みでない方はぜひ
手に取ってみてください。(ヤ)

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