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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第96号 2020.4.1 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■新図書館長からのご挨拶■ 
■お勧め図書■ 
■元図書館課長のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大。
杏林では卒業式や入学式が中止になり、図書館でも利用制限開館が実施されています。
新年度の始まりを祝うかのように春の花が咲き乱れた三鷹キャンパスは、一見のどかなよ
うでいて実は見えない緊張の糸が張り詰めている、そんな気配を感じます。
現場で治療に向き合う医療従事者の皆さん、どうぞ感染されませんように。
一日でも早く収束に向かいますよう、願います。

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■図書館からのお知らせ■
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・図書館の利用制限が延長されました
3月14日(土)から3月末までの予定で実施されていた利用制限が5月6日(水)まで延長さ
れることになりました。
利用者の皆様にはご不便をおかけして申し訳ありません。
詳細はホームページでご確認ください。

・企画展示「一歩先に学習したい人のための入門書」が始まりました
「医学部生向けの読みやすくて学習意欲を刺激するような入門書」をテーマに、各教室の
教授が推薦された図書の数々です。
推薦文を参考に、今のうちに手に取りたい図書を決めておくのはいかがでしょうか。入館
ゲートを通って正面、AVコーナー・エリアに展示されています。
企画展示「一歩先に学習したい人のための入門書」


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■新図書館長からのご挨拶■ すべての人の学びを助ける図書館をめざして
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本年度より図書館長を拝命しました、医学部薬理学の櫻井です。
私自身本や図書館が大好きで、学生時代から図書館はよく利用していましたが、医学学習
のための図書館として印象的だったのは、研修医として入職した聖路加国際病院の図書館
でした。
その規模に比して洋書が充実しており、当時他ではあまり利用できなかったAudioDigest
という医学のいろいろな分野での総説を、英語でカセットテープ(!!)に録音したプログ
ラムを購読しており、英語の勉強を兼ねて利用した記憶があります。
臨床実習のレポートや論文を書くときに医学雑誌を探すところというイメージだった医学
図書館に、「学び」を助ける機能があるのだと気づきました。
この方向が顕著に現れたのが、アメリカで仕事をしていたときで、2000年代の初め頃、カ
リフォルニア大学サンディエゴ校の医学図書館で、オンライン電子資料の充実に伴い、書
架が大幅に減り、討論や講習に使える小部屋が増加しました。
この学生の学習支援を主体とした形式の図書館をラーニング・コモンズと呼んでおり、こ
のコンセプトが本学の井の頭図書館の設計にも影響を及ぼしています。

これからの時代の図書館として、ラーニング・コモンズとしての充実は必須となるでしょ
う。
しかし、一方で読解力の不足している学生さんも散見され、その機能が活かしきれていな
いようにも感じています。
地道な読書から、仲間との討論、複雑なコンセプトの理解を容易にするAV教材まで、すべ
ての手段を効率よく使えて、利用者の「学び」を助ける図書館にしたいと思っています。
皆様の図書館のさらなるご利用とフィードバックをお願いして、就任の挨拶とさせていた
だきます。(櫻井 裕之)

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■お勧め図書■
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『ウイルスと人間 / 山内一也著 ; : electronic bk. -- スマホ・読上. -- 岩波書店, 2005. -- (岩
波科学ライブラリー ; 104). w. 』

図書館利用制限中の今、電子ブックでの読書はいかがですか。
今回は、2月のリクエスト投票により購読タイトルが決定した50冊の中からこの一冊をご
紹介します。
ウイルス学がご専門の東京大学名誉教授・山内氏によって書かれた本書では、ウイルスと
は何か、細菌との違いは何か、動物由来とは、エマージングウイルスとは、等々、新型コ
ロナウイルスに翻弄される私たちに必要と思われる基本がわかりやすく丁寧に解説されて
います。
個人的には、男声、女声の選択可能な読み上げ機能を利用することをおすすめします。
「目次」を「め つぎ」、「インフルエンザ様の病気」を「インフルエンザさま の び
ょうき」と読み上げるなど、「・・・はぁ!?」という突っ込みどころもあり、楽しさ倍増
まちがいなしです。(清)

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■元図書館課長のひとりごと
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お久しぶりです。
私は2018年6月まで杏林大学図書館の課長をしていました。人事異動により、今は国際交
流課にいます。
図書館には約29年間いました。大学時代に図書館情報学を専攻し、医学図書館の仕事がし
たくて選んだ職場だったので、突然の異動はショックでしたが、それまでとは違う角度か
ら大学運営に関わる機会と前向きにとらえ、新しい仕事に取り組んでいます。
国際交流課は井の頭キャンパスにあります。職員は私を含めて5人です。主な業務は海外
の大学等と学術交流協定を結んだり、海外研修・留学に学生を送り出したり、海外協定校
からの留学生を受入れたりすることです。この1年半、いろいろなことがありました。
国際交流課に着任して数日後のことです。
すでに定年退職されていた前センター長の訃報を受け、課の職員が葬儀の手伝いに出るこ
とになりました。その間も職場を閉めることはできないので、誰かが残ることになったの
ですが、よりによって何もわからない私がその担当になってしまったのです。
図書館で働き始めた頃とはまた種類の違う不安と無力感にさいなまれながら、電話を受け
たり窓口に来た学生に対応したりだったのですが、いかんせん何一つわからないので、こ
とあるごとに前任者に問い合わせてその場を乗り切りました。やっていることは子供のお
使いそのものでしたが。
勤続30年目にして業務経験のなさに四苦八苦することになろうとは思いませんでしたが、
初心に返るという意味では貴重な経験でした。
多くの部署に新人が配属されるこの季節、あの時経験した初々しい気持ちを思い出し、温
かい気持ちで新人さんたちを見守りたいと思います。(す)


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■編集後記■
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医学図書館では薬理学教室の櫻井教授を新館長にお迎えしました。
世界中がかつてない不安にさいなまれる中ですが、図書館にできることは何か、考えなが
ら進んでいきたいと思います。(清)

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