大学ホーム外国語学部受験生の方教員紹介ピーター マクミラン

教員紹介

ピーター・マクミラン

所属学科・コース 応用コミュニケーション学科
専門分野 文学、詩、美学、翻訳
担当科目 【学 部】比較文学論、言語芸術表現論、アーツ・セラピー実習、ゼミナール・卒業論文指導
【大学院】欧米地域圏交流実践論、言語と文化交流、英語コミュニケーション概論、通訳・翻訳の理論と技法特論(英語分野)

略歴

杏林大学 外国語学部・国際協力研究科 教授(1988〜)
大学院、大学において、美術、創作文(詩など)、百人一首の英訳などの講義

学位:英語、哲学(アイルランド国立大学 1979年)
修士:哲学(アイルランド国立大学 1980年)
博士課程:イギリス文学(南カロライナ州大学 1986年)

1996年から1998年の2年間、日本文部省より研究資金援助を受ける。プリンストン大学、コロンビア大学、オックスフォード大学の客員研究員。

2008年、"One Hundred Poets, One Poem Each"(英訳・小倉百人一首)をコロンビア大学出版会より出版。同書は、2008年度ドナルド・キーン日本文化センター日本文学翻訳特別賞、国内では2008年度日本翻訳家協会第44回日本翻訳文化特別賞を受賞。2009年3月、"One Hundred Poets, One Poem Each"の日本語版「英訳詩・百人一首 香りたつやまとごころ」が集英社新書として刊行された。

【教職経歴】1980年 アイルランド国立大学助手。1981年〜85年 南カロライナ州大学 助手。1986年〜87年 メリーランド大学 講師。1988年〜 杏林大学外国語学部 助教授。教授(1995年〜)早稲田大学、都立大学、明星大学で非常勤講師として講義した経験も有り。

私の大学生活

学生の時に哲学と文学を学びました。その後は、哲学で修士号を、文学で博士号を取得しました。私が育ったアイルランドは当時非常に貧しい国だったため、私は学校に通うために1週間のうち6日アルバイトをしながら生活をしていました。当時の友人たちの多くは、反体制的な思想を持っていたため、私に近代哲学に対する急進的な考え方を教えてくれました。その時は、友人たちと自分たちが読んだ本についてカフェで語り合ったり、人生とは何かということについて議論しあったりして、何時間もの時間を費やしていました。こういったことをするのが学生の間で流行っていた時代だったのです。時には、哲学について一晩中寝ないで話し合ったりすることもありましたし、試験が始まる1ヶ月前に街に戻り、1日14時間は勉強しました。

わたしの専門分野

私の専門分野は芸術、文学、翻訳です。その中でも芸術と詩が一つになった世界というものに興味があります。このような芸術と詩が共存する世界は、エクフラシス(造形芸術作品描写)と呼ばれ、具体的には、絵画などの芸術作品に関して書かれた詩のことを指します。

芸術と詩を学ぶことを通して、学生の感性に磨きをかけたいと思っています。さらに、日本文化の中にも芸術や絵画について書かれている詩が多くあるため、エクフラシスの例を見出せることができます。

さらに、翻訳、特に日本語から英語への翻訳の技法にも興味があります。その中でも、詩の翻訳というものがさまざまな面において、困難だからこそやりがいのある翻訳であるといえます。

翻訳の研究成果を百人一首の翻訳として出版しました。この百人一首の訳書、One Hundred Poets, One Poem Each: A Translation of the Ogura Hyakunin Isshuでは、百人一首にみられる視覚芸術、言語芸術に注目して英語に翻訳しました。

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講義の特徴

私は、文学、哲学、美術を専門としているため、講義では芸術と文学の世界をひとつにまとめられるようにしています。たとえば、ゼミナールでは学生たちに日本の美術と詩の視覚世界について教えています。『百人一首』を学ぶ際には、その中に描きこまれている人物像も同時に学ぶようにしています。 文学の授業では、絵画についての詩を学び、そして芸術作品と詩の両方を分析することで理解を深めていきます。このようにすることで、学生たちは自分自身の持っている感性を徐々に深めていくことになるのです。

さらに、私の授業を通して学生たちは自己表現力を高めることができます。学生それぞれが持っている個性豊かな感性をより深められるように指導をしていきます。そして、授業では英語での表現方法も学びますので、学生一人ひとりが自分自身の意見発表する機会があります。

ゼミナールではクリエイティヴライティングを教えており、学生が自分自身でテーマを決め、創作文章を書きます(詩、小説、童話など)。そこで学生たちは自分たち自身の個性豊かな感性に磨きをかけながら、世界観も広げてゆき、表現することを学んでいるのです。

メッセージ

学生時代というのは人生の中でも、かけがえのない時間です。大人になって自由な時間というのはこの時期しかありません。この時間を上手に使えるかどうかが大切なのです。学生時代には一生懸命学び、そして遊ぶことが大切です。すべての時間を勉強のために費やすのではなく、人との付き合いから友人の輪を広げたりして遊ぶ時間も必要なのです。学生時代という人生の中で自由な時間に必死に学ぶということと、とことん遊ぶということを両立さられるようにしてみましょう。学生時代に出会った友人は一生の友となりうるのです。友と過ごす時間を大切にすれば、卒業して仕事をしているときに困難な状況に陥ったとき、友はあなたにとってかけがえのない存在となってくれるでしょう。

また、人生の中でこの先必死で勉強する機会を見つけるというのは大学時代をおいて、ほかに見出すことは簡単なことではないため、この学生時代を有意義に過ごしてください。学んで知識を得るということはほんとうに貴重な経験ですし、勉学に費やした時間は一生取り戻すことのできない時間となるでしょう。私の祖父は「知識を持ち歩くにはスーツケースは必要ないのだ」とよく口にしていました。知識はたくさんあってもかさばらず、人生で成功を収め、豊かで幸せな人生を送るために、強力な武器となるのです。

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