search

Menu

大学ホーム外国語学部一般の方出張講義映画『マイ・フェア・レディ』と音声学への招待

出張講義

映画『マイ・フェア・レディ』と音声学への招待

キーワード 英語の発音,音声学,イギリス階級社会
可能曜日 火・木の午前中
講師 高木眞佐子

1964年制作のミュージカル映画、『マイ・フェア・レディ』は、主演をオードリー・ヘップバーンに据え、今なお人気を博しています。貧乏な花売り娘のイライザが大使館のパーティで皇太子にダンスを申し込まれるまでにいたるサクセス・ストーリーは、近代的なシンデレラ・ストーリーとして一世を風靡しました。映像で楽しんだことがなくとも、名前を聞いたことのある高校生もかなりいるのではないでしょうか。

この映画では、才能豊かではあるが変人の音声学者、ヘンリー・ヒギンズという人物が大きな役割を果たします。冒頭のシーンで雨宿りする人々の出身地を正しくぴたりと当てて見せるヒギンズ教授は、英語の発音の微妙な違いをたちどころに聞き分けることができる天才学者です。そのヒギンズ教授が、酷い訛りの花売り娘であったイライザの英語を非の打ちどころのないレディーのそれへと矯正していき、それに伴ってイライザの社会的なステータスも上昇していくのです。

「正しい話し方」が社会的な成功と結びつくというテーマは、外国語習得に興味を持つ皆さんにも、様々な示唆を投げかけてきます。日本においても正しい話し方は社会的成功の充分条件ではありませんが、必要な条件だといえるでしょう。この映画にも、スラングを使用することのリスクについて、言葉だけができても文化的な様式(コード)への正しい理解がなければコミュニケーションは失敗に終わること、など、外国人として英語を学ぶ我々にも考えさせられるシーンがいくつも出てきます。

この講義では、映画のシーンをいくつか鑑賞してもらいながら、英語の音声がいかに大きな地域差を持つのかについて紹介をし、続いてその違いがイギリスの階級というベクトルとも大きく関連していることについて紹介していきます。単に「正しい話し方」を身につければ社会的に成功し、ハッピーになれる、ということを学ぶ講義ではありません。英語の持つ多様性、そして社会と言語の関係性について楽しい観点から興味を深められることを知ってもらいたい講義です。

このページのトップへ

PAGE TOP