故宮1
説明するまでもなく、北京の紫禁城=故宮の風景です。写っている女性はわたしの大学院の同級生(中国出身の留学生)です。(彼女はこの何年間か音信不通なのですが…もしこのホームページを見るようなことがあったら連絡をください) 北京はわたしが世界で二番目に好きな都市です。どこがいいかと聞かれてもこまるのですが、北京には帝国の首都であった時代の「香り」がいまでもかなり濃厚にのこっていて、そこがとても好きなのです。わたしがはじめて北京にいったのは1989年の秋でした。天安門で大きな事件があったその直後です。街はまだ車が少なく、自転車だらけ…という感じでした。中心部に胡同がたくさんのこっていて、広い道には柳の並木があり、その並木や胡同を自転車で走りぬけるのがなんともいえず幸せでした。いまでは、車がすっかりふえて、なんだか別の都市みたいに変わってしまったのがちょっと残念ですが、それでも夕暮れに団地の市場をのぞきにいったりすると、ふと、12年前のわたしがそこにいたりするのです。1994年撮影。