ホーム >  教員のつぶやき  >  高坂宏一教授 最終研究会報告

3月5日に、総合政策学部ではヒューマンエコロジーを、国際協力研究科では人類生態学をご担当されてきた高坂宏一先生の最終研究会報告(杏林大学社会科学学会定例研究会)が開催されました。

「人口(あるいは人類生態学)からみた社会―人口再生産をめぐる問題―」と題したご報告では、卒業論文研究のために船員となって遠洋航海に参加されたご経験を皮切りに、パプアニューギニア、インドネシア、ボリビア、ラオスなど、幅広い地域でのフィールドワークのご経験を、ご自身で撮影された数多くの写真と臨場感あふれる語り口でお話していただきました。
特に、インドネシアの農村における高出生率の規定要因を分析し、代表的な国際学術誌に掲載されたご論文や、ボリビアで見られるスウォドリング(乳児を布でぐるぐる巻きにして固定する慣習)に注目したご論文など、独創的な視点から長年取り組まれてきたご研究の一端をご紹介いただきました。
さまざまな分野の教員が所属する総合政策学部のなかでも、とりわけ学際的・自然科学的素養に裏打ちされた先生のお話は、少子化問題や女性労働力の在り方など、現在の日本が直面する社会問題に対して、新たな視点から理解を深めるヒントを与えてくださるものでした。
先生のご健康と今後も変わらぬご活躍をお祈りしております。ありがとうございました。

高坂宏一教授プロフィール
http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/faculty/social_science/student/teacher/staff/detail_2.php?id=gen30018

写真は、井の頭キャンパスE棟205教室教壇にて同僚と。

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