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大学ホーム 総合政策学部 教員活動・著書・業績等紹介 青木健 著 『変貌する太平洋成長のトライアングル』

教員活動・著書・業績等紹介

青木健 著 『変貌する太平洋成長のトライアングル』

著者:青木 健
杏林大学客員教授
出版社:日本評論社
定価:2,800円+税
発行日:2005/10/20
ISBN:4535554544

 「太平洋成長のトライアングル」とは太平洋を挟み日米東アジア3者間で貿易と経済の「好循環構造」のことです。 これは1970年代から1990年代前半にかけて日本が中核になって形成した固有の経済空間です。 1970年代日本は2つの石油危機を克服し、1980年頃からJapan as No.1と称されました。 これを分析したのが「太平洋の世紀と日本」(1985年)および「太平洋成長のトライアングル」(1987年)です。 いずれも日本経済の高揚し躍進する姿を世界全体の中で描写したものです。

 その後20年近くを経て、東アジアの発展やとりわけ中国の驚異的な経済発展、これらを反映して日本の対米貿易関係や東アジアの経済関係は大きく変化しました。 まず第1は日本の貿易において、東アジアの比重が輸出入とも半分近く占め関係を深めています。 第2は戦後日本経済発展のテコの役割を果たしてきた米国との関係は輸出入とも大きく低下したことです。 一方東アジアと米国から日本の関係はともに低下しています。 バブルが崩壊する1990年代前半まで「太平洋成長のトライアングル」で中核的役割を担った日本は主役の座を中国に奪われ、太平洋貿易はもとより東アジア域内貿易でも、日本のプレゼンスは低下の一途を辿っています。 これらの変化を踏まえて、かつての「太平洋成長のトライアングル」がいかに変化したかを貿易面から実証的に分析したのが「変貌する太平洋成長のトライアングル」です。

 日本は対外的にプレゼンスの低下に加え対内的に少子化・高齢化さらに人口減少に直面しています。 両者は表裏一体の関係にあり、日本の将来展望は悲観的になりがちです。 しかし日本経済は再生の資産を有しています。 それはまだ顕在化していないが多くの領域で次期技術革新のシーズを有していることです。 本書は日本経済再生の願いを込めて、日本を巡る特に貿易を中心に太平洋貿易および東アジア域内貿易における現状を報告したものです。

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