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大学ホーム国際協力研究科国際協力研究科で学ぶ「言語×文化」

言語だけを学んだとしても、円滑な国際交流ができるとは限らない。なぜなら、言語はその国の文化と密接に結びついているからだ。国際協力研究科では、年若い層からすでに社会人として世に出ている者まで、多種多様な人材が、日々言語と文化を学んでいる。数々のハードルを乗り越えようとしている彼らが目指すものは何か。勉強のその先へ。集まってくれた4人の本音を聞いてみた。

大水利之
小松実弥
藤田由香利
高立偉

まずは自己紹介を兼ねて研究内容を教えてください。

大水利之
私は日本語学校で教師をしながら大学院へ通っています。専攻は国際文化交流で、日本語の文法を専門的に研究しています。外国人留学生に日本語を教えているとき、とくに文法で難しいと感じられるもののひとつが、“はずだ”と“わけだ”です。これは形式名詞に助動詞の「だ」がついたものですが、使用範囲が広いうえに、いろいろな使い方があるため、外国人留学生にしっかり理解してもらうことが非常に難しい言葉と言えます。例えば「〜はずがない」と「〜わけがない」。この違いについて調べてみると、言い換えが可能であるとか同じであるという見解しかありません。しかし、私は絶対に何か違いがあるはずだと思っています。そこで、現在は“はずだ”と“わけだ”の意味や機能の違いというものに絞って研究をしています。また、これらの研究はただ修士論文執筆で終わらせるのではなく、学会などに発表し、外へ向けて発信していきたいと考えています。
小松実弥
私の専攻は国際医療協力です。バックグラウンドは保健師ですが、普段は仕事を複数かけもちしています。そのひとつとして、杏林大学の看護学科の先生の研究室で週に1、2回、研究のお手伝いをしています。このほかには、保健所のアルバイトを週に1回程度、国際保健分野のNGOで週2回インターンをしています。現在、研究している内容は人々の主観的健康感についてです。高齢者に関する研究では、健康感の高い人(健康と感じる人)と低い人では余命が違うことがわかっており、また、年代を問わず主観的健康感に関連する要因についての研究もされています。例えば家族構成、職業や収入、周りのサポート状況、病院へのアクセスなど、さまざまな要因が挙げられます。私は過去に青年海外協力隊で2年間、スリランカへ行っていたのですが、今度、そのスリランカで活動していた村を対象に、村の人々の主観的健康感とその関連要因について調査をすることにしています。
藤田由香利
私は国際言語コミュニケーション専攻で、日中通訳・翻訳について学んでいます。通常、大学院のイメージとして、論文の研究から入っていくと思うのですが、私たちのコースでは1年次から主に通訳・翻訳の技術を学んでおり、その後に修士論文に入ります。教室では日本語と中国語が飛び交っており、まるで海外留学しているような環境です。そして、先生たちは通訳の第一線で活躍されていた方々なので、現場での経験に基づいたリアルな通訳の仕方などを学べることが魅力です。また、ここは日本初の中国語と日本語の通訳について学べる大学院なので、学位がとれることも魅力です。日本ではここ以外に学位をとれる場所はありませんから、ここで学ぶことは大きな意義があると思います。
高立偉
私は開発問題専攻ですが、開発というと通常、社会系や技術系をイメージされることが多いと思います。しかし、私は言語を研究テーマにしており、日本語と中国語の文法の対照研究をしています。例えば日本語の文は「昨日、電話しました」、「今、電話している」、「明日、電話する」など、過去、現在、未来で表現が違いますよね。しかし、中国語では過去、現在、未来をすべて同じ文で表現します。そのため、日本語で「明日、早く来た人は外で待つ」というような文があった場合、なぜ明日という未来のことを話しているのに、その文中に「来た」という過去形の言葉が入るのか、私のような中国人にはなかなか理解できません。ですから、中国語のテンス(時制に関する表現)と語尾変換のアスペクト(動詞の時間的性質)のリストを作るなど、主に日本語と中国語の中での形容詞と動詞の相違点は何かについて研究しています。
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