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糖尿病・透析で足を切断しないためには 〜一生、自分の足で歩こう〜(講演概要)

2017年1月14日(土)開催:杏林大学公開講演会

 医学部教授
 大浦 紀彦(専門:熱傷、褥瘡、難治性潰瘍)




    ○講演概要
    高齢者が糖尿病による足病変になり切断されると、義足もつけられず歩行できなくなります。
    歩行できなくなる=自分の家で生活ができなくなります。また切断後の生命予後も悪性腫瘍と同様に5年生存率が10-20%程度です。ですが、この疾患が世間には知られていません。
    足病変の病態は、虚血と神経障害由来の足変形、外傷で、このような状況になる前に、虚血状態や足の変形を見つけ出すスクリーニングと予防が重要です。気を付けるポイントは、基礎疾患に糖尿病や腎不全(透析)があり、
    ・足の変形(形が正常の形ではなくなる)
     指、足の裏に突出がある。形がおかしい。特に足首の形や踵の形がおかしい。
    ・足が冷たくて紫色で痛みがある。冷たいだけであれば、健常な人でも起こる。
     足の色が紫色でまだら、大理石のような紫色である。
    ・足の裏の感覚が鈍くなる。爪楊枝の先端で押しても痛くない。
    ・亀裂(ひび)を認める。足の裏ががさがさしている。

    糖尿病のAAAスコアという足病変のリスクスコアがあります。
    1.糖尿病の罹患歴 15年以上
    2.両側の矯正視力が0.5以下
    3.腎機能不全
    4.ひとり暮らし
    5.安全靴や長靴をはいて立ち仕事をしている。
    これらに当てはまる人は、リスクが高いといわれています。

    実際に足病変ができてしまった後、それを治癒させることができるか、今後も歩行できるかということに関しては、病変ができる前にどのくらい動けていたかが重要です。 そのためには運動と食事がポイントになります。日ごろから運動をして筋肉をつけておく、つまりサルコペニア予防に努める必要があります。高齢になると食べ物に気を使わなくなります。 タンパク質を摂取して筋肉を作る下地を作ることが、とても大切です。

    [足の情報を知るためには?]
    Act against amputation : 切断を回避するための情報サイト
    http://www.dm-net.co.jp/footcare/aaa/



    2017年1月14日(土)『糖尿病・透析で足を切断しないためには 〜一生、自分の足で歩こう〜』
    杏林大学医学部
    教授 大浦 紀彦


    杏林大学 広報・企画調査室




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