1. 杏林大学トップ
  2. 社会との連携
  3. 講演会・イベント案内
  4. 公開講演会・公開講座
  5. 食事を見直し、いきいき生活 〜メタボリックシンドロームと食生活〜

公開講演会・公開講座

食事を見直し、いきいき生活 〜メタボリックシンドロームと食生活〜(講演概要)

2016年7月23日(土)開催:杏林大学公開講演会

 杏林大学医学部付属病院 栄養部
 塚田 芳枝(管理栄養士)




    ○講演概要
    1.日本人の寿命と死因
     今や、日本は長寿大国である。世界保健機関(WHO)が2016年5月に発表した「World Health Statistics 2016(世界保健統計2016)」でも、日本の男女平均寿命が84歳で『最も長寿の国』として報告された。但し、平均寿命と健康寿命を比較すると、男女とも10年程度の開きがあり問題となっている。いきいきとした生活を送るためには、平均寿命と健康寿命の開きを小さくすること、健康寿命を延ばすことが重要である。  また、日本人の死因は、第1位が悪性新生物、第2位が心疾患、第3位が脳血管障害であり、上位3位で全体の約6割を占める。そして、これらの疾患は生活習慣と非常に密接な関連があるのが特徴である。

    2.日本人の食習慣・生活習慣の現状
     厚生労働省が毎年実施する「国民健康・栄養調査」の結果によると、日本人の食習慣について、脂質摂取量や食塩摂取の過多、野菜摂取の不足などの問題があげられている。また、生活習慣については、運動不足が指摘されている。そして、身長と体重から算出できる体格指数(BMI:Body mass index)をみると、年代により状況に違いはあるものの肥満傾向がみられる世代もある。

    3.病気と食事の関わり
     メタボリックシンドローム(メタボ)は生活習慣病の一種である。また、日本の死因の大半をしめる「がん」「心疾患」「脳血管障害」も生活習慣病の一種である。生活習慣病に対し食生活で心がけることは、『何か特別な食品を摂取する』ではなく、(1)適切な食事量、適切なエネルギー摂取量を心がけること、(2)適切な栄養バランスに注意すること、(3)減塩にすることである。
     一方、高齢者におこりやすい健康問題として、「サルコペニア」「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」「フレイル」という考えが注目されている。これらの予防には、日々の食生活や運動が大事だと考えられている。

    4. 元気にいきいきと過ごすために、日常的に気を付けたい食事のポイント
    [1] 体重をコントロールする。
    [2] 日常的な食事としては、1食につき『主食+主菜+副菜(野菜を2品程度)』を意識する。
    [3] 良質なたんぱく質を摂取する。
    [4] 減塩にする。

    せっかく頂いた命、毎日の食事を見直し、元気にいきいきと過ごしましょう。



    2016年7月23日(土)『食事を見直し、いきいき生活 〜メタボリックシンドロームと食生活〜』
    杏林大学医学部付属病院 栄養部
    科長 塚田 芳枝




    杏林大学 広報・企画調査室




杏林大学について

入試ガイド

就職・キャリア

留学・国際交流

キャンパスライフ・施設

キャンパス案内

各センター・施設

研究・社会活動

PAGE TOP