フード・マイレージというのは,食料の産地から消費される土地までの輸送距離に重さをかけた値です。

食品の生産地と消費地が近ければ,輸送にかかるエネルギーが少なく,地球環境にかかる負担も小さいので,

フードマイレージも小さくなります。
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楽しい発音アクティビティ

誰でもできる,分かりやすい音声の指導法

「句切り」「への字型イントネーション」を基本とした,誰でもできる,分かりやすいイントネーション,アクセントの指導法を紹介しています。

フレージング指導法とは?

 聞きやすく分かりやすい発音の指導として,「句切り」「への字型イントネーション」に焦点を置いた指導法です。基本のステップは3つです。

(1)意味のまとまりで句切り(=図の③。「/」や「//」のところ。),

(2)句切り(フレーズ)のところでゆっくり休み,

(3)句切りと句切りの間を「へ」の字で発音。(=図の②。最初に上がって, 段々,下がるイントネーシ ョン=「へ」の字型イントネーション)

『初級文型でできるにほんご発音アクティビティ』より
















スピーチももう恐くない!


(1)そのスピーチ,相手に伝わっていますか?

☞スピーチでは,まずは相手に自分の言いたいことを伝える必要があります。しかし,例えば左のような文章をだらだらと,休みなく,読むとどうでしょうか。
 
☞特に,単音の発音も正確ではない日本語学習者がだらだらと句切りもなく読むと,聞き手には伝わりにくく,聞いていて疲れるスピーチになってしまいます。




(2)フレージング指導法で,伝わりやすいスピーチに!
 
☞そんなとき,フレージング指導法を用い,意味のまとまりで句切り(例の/や//)を入れて,句切りと句切りの間をはっきりと「へ」の字にするだけで,驚くほど伝わりやすくなります。







『さらに進んだスピーチ・プレゼンのための日本語発音練習帳』より











あいづちの発音って意外に難しい!



  スピーチや会話というと話し手の方ばかり考えがちですが,聞き手の役割も重要です。あいづちは相手に「聞いていますよ」というサインを示したり,「いっしょに会話を進めましょう」ということを示す役割を持っています。日本人は一人が話している間に,何度もあいづちを入れますが,言語によってはあまりあいづちを入れない言語もあります。あいづちには色々な種類があり,友だちか,目上の人かによっても違います。また,短い言葉ですが,ちょっとした発音の違い(例えば,「はい?」)で意図が全く変わってしまいます。あいづちに注目して,楽しく会話の練習をしてみましょう。





































(『会話とスピーチの発音5・6』より)

中川先生のQAコーナー

Q1:テキストのイントネーションカーブと私のイントネーションは違うような気がするのですが,どうしたらいいでしょうか。
A:イントネーションは話し手の意図を表すものです。ですから,アクセントなどのように,ある程度決まったものとは少し違うかもしれません。話し手の話す速さや,伝えたい意味内容によって,句切るところが違うと違うイントネーションになることもあるはずです。学習者にある程度中立的な話し方を示す必要があるので,テキストには一つのイントネーションカーブを示しましたが,違っていてもいいと思います。余裕があるなら,私の話し方ではこうだけど,どう聞こえる?と話し合いながらクラス活動が進められると楽しいですね。

Q2:句切り方が違うのですが…。
A:話す速さによって,違います。速い人は長いフレーズに,遅い人は短いフレーズになることがあります。初級の人は短く,上級の人はある程度長くといった具合に,学習者のレベルによって柔軟に変えましょう。ただし,あまり長いフレーズは不安定になります。レベルによっても違いますが,留学生の場合はせいぜい15拍ぐらいまでの長さにすると,聞きやすいイントネーションになります。