重要なポイント(シリーズ620-1-5

 ‐赤血球,好中球,血小板の形態から骨髄像までを見通す予備知識‐

 「重要なポイントではどのように細胞をみたり考えたりするか」

                 杏林大学保健学部 臨床血液学(教授) 中竹 俊彦

 この解説の次に,パワーポイント(シリーズ620)をご参照ください.特殊染色は(シリーズ630)に提示しています。

 シリーズ620-1-5

I-2.整合性のある検査所見(病的パターン)を伝える

 特定疾患の成り立ちには,

I-2-1)血液学的に整合性のある検査所見(病的パターン),あるいは形態異常が伴います.

 前述の正常な形態に対比して,どの細胞の何(どこ)が異常な形態なのか観察(観て,さらに,考察)して,また,どういう所見の組み合わせがあれば病的な整合性なのかを判断し,整理して言葉で伝える能力が備わってこそ,検査情報を発信できるものと思われます.

 そして血液検査担当者は,

I-2-2)血液病の検査所見を文字・数値から自在に読み取れる判読能力および必要な時点で繰り出せる記憶力が必須の基盤であるといえます.

 さらに検査担当者は,

I-2-3)観察した所見と病態知識とを有効に組み立てて,整理し,「信頼性の高い報告」を情報として発信・提供できると思います.こうして,必要な情報が相手方へ確実に伝えられて情報交換技術が成り立つのです.

 私たちはこれら情報交換技術に必要な「コミュニケーションの準備:画像のファイリング,言葉による伝達能力」を早い時期に整えておくことが大切です.

 文献

(参考資料)

1.中竹俊彦:骨髄像の解析と表現法(1)

2.中竹俊彦:骨髄像の解析と表現法(2)‐リンパ球を追う‐

3.中竹俊彦:マルクマスター,ブラストマスター(ともに,CD-ROM教材)

 上記の問合せ先:中竹 俊彦

杏林大学保健学部 臨床血液学 中竹俊彦(042-691-0011内線4305,4308)

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<教材の御案内>

 体裁

 B5版(本文 305頁)

 目次(序論・1〜24まで9頁)

 索引(欧文A〜Z 2頁、和文索引19頁 合計21頁)

  (頒布いたします)

入手方法の問い合わせ( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp )半角アットマークで可能です。