中竹俊彦-2010 )血液形態学駅前塾(第21回予告-2010.05.15更新.)  <最新情報>

<第20回以降開催(2010.03.22.〜) の血液形態学駅前塾の予告シリーズ

「血液形態学の自己研修プログラム支援塾(通称・血液形態学駅前塾」からのご案内

                                                    平成22年 5月 15日 駅前塾企画発起人

                                         

第21回>は終了しました。

 懇親会場は主に、塾の隣の「レストラン別室」で自由参加です。参加者には食事など、自己負担で会場へ予約します。

  (懇親会の時間は1時間前後を見込みますが、急ぎのかたは食事終了後にご退席されても結構です)

 今回の予定は、話題として標本、パワーポイント(PPT)で関連資料が二つ提示」される予定す。

 (以下のスペースには後日、経過報告として上記のPPT資料の掲載が提供者から了解を得られた後に、UPされる予定です。)

第22回の企画予告

 PPTで提示される症例など<今回は、PPTで資料を表示します。>

提示1.下の経過欄へ

1)目的のテーマは:

下の経過欄へ移しました。

提示2.

今後の予定(タイトル)欄: 1.        2.

 <駅前塾幹事へ希望・要望など>カギ括弧のクリックでメール画面が出ます   →「修正・更新しました( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp  :メールソフトを先に立ち上げて、そのあて先欄(アドレス部分)には、コピーしてあて先欄へ入れてから、アットマークを半角に変更してください)スパムメール対策として更新しました

「ご希望・ご要望などを募集中」です。ご遠慮なくメールください。(2010.05.15.設定修正)。

:ご見学・今後のご参加希望、テーマなどのへご要望、質疑などがありましたら、ご遠慮なくご利用ください。

 以下は、終了した解説資料用等の提示用スペースとしての「掲示板」です。

 以下は第9回血液形態学駅前塾から第21回までの経過を示しています。

 なお、第1回から第8回までの経過は、第8回( about008B-case-1-meeting-2009.2.html >のところに掲示しました。

  第21回(平成22年5月22日)

提示1.有毛細胞白血病の2例

提示2.上記のテーマのほか、初学者用 「検査データから、何が考えられるか(生化学、血液、生理、細菌部門のスタッフ向け学習教材の例)

   →「修正・更新しました( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp     :メールソフトを先に立ち上げて、そのあて先欄(アドレス部分)には、コピーしてあて先欄へ入れてから、アットマークを半角に変更してください)スパムメール対策として更新しました

  第20回(平成22年4月24日)

提示1.4月12日に、会員へ送信されたPP用の練習帳です。

 1)目的のテーマは:「単球系は、骨髄でどういう分化・成熟をするのだろうか」

(上記のテーマについて、PPへ自作の解説資料を作成してみる練習です)

提示2.

 手始めに、右のPP資料をご覧頂き、鑑別ポイントについてお考えをお聞かせください。当日は、その試作のPP画像を提示し、解説も加えるように予定します。

   →「修正・更新しました( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp     :メールソフトを先に立ち上げて、そのあて先欄(アドレス部分)には、コピーしてあて先欄へ入れてから、アットマークを半角に変更してください)スパムメール対策として更新しました

  第19回(平成22年3月13日)

 「PP練習帳」として会員各位へ送信してある画像について、パワーポイント(PPT)で提示資料作製のための関連資料を提示して作成の要領を解説。

   →「修正・更新しました( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp     :メールソフトを先に立ち上げて、そのあて先欄(アドレス部分)には、コピーしてあて先欄へ入れてから、アットマークを半角に変更してください)スパムメール対策として更新しました

  第18回(平成22年2月20日)

 第1は<症例>  CLLか、悪性リンパ腫の白血化かと思われた例の鑑別点、

 第2骨髄の単球系をどのように理解するのがよいか」PP解説で提示される予定です。

 「骨髄像で単球系はどのように自己研修プログラムを立てたら鑑別・判定ができるのか」 

 第2のテーマの関連画像です。

下に提示した画像は、一つの例です。某病院の検査部ではこの画像中央の細胞について、

 A技師:「骨髄球にする」

 B技師:「前骨髄球にする」

 C技師:「何ともとも言えない」

 D技師:「前単球にする」

 というように、意見が分かれました。

  この画面は「核小体2個を指す矢印」がディスカッション顕微鏡の白い指示矢印(↑)のために邪魔になりますが、画像の現状で、ご判断をしてみてください。

 この画像の鑑別で形態的に見えている要点(ポイント)は以下のように、

 1)塩基好性の細胞質と不定形の液胞が数個

 2)勾玉(まがたま)状に湾曲・変形した核の形

 3)中央付近に不鮮明な核小体2個

 4)微細〜小型〜中型(少数)の淡紅色〜小豆色(紫紅色:mauve;MITSUBISHI colored pencil UNI<.No524)()のアズール顆粒

 5)顆粒のない、均一な塩基好性細胞質が細胞質の6時から8時方向まで存在

などがあります。

  <注>色調の表示・表現は、「個人の色覚」の違い、表現上の主観の違い、そして色の表現用語などが様ざまに入り組んで特定できないのです。そこでカラーインデックスとして、コード番号で表示する工夫もあります。ここでは、「mauve和名でモーヴ:フジ紫」とされている色鉛筆のコード番号を便宜上使用することにします。市販されている色鉛筆では、血液塗抹標本の「ライト・ギムザ染色」の細胞形態細密画で最も適合性の高い色調で、教材にも長年にわたって私たちが使用してきました。

 →「修正・更新しました( nakatake@kdt.biglobe.ne.jp     :メールソフトを先に立ち上げて、そのあて先欄(アドレス部分)には、コピーしてあて先欄へ入れてから、アットマークを半角に変更してください)スパムメール対策として更新しました

   17回(2010/01/23)(平成22年1月23日)

PPTで提示された症例

症例1) 成人23Y.男性で21(+)に発症したAMLの例

症例2) 成人20Y.男性で21(+)に発症したMDSの例

標本で提示される症例

A)、B)とも、提示者から了解が得られた場合、画像を数枚ずつ提示し、所見について簡単なコメントも掲載しようと思っています。

PPT資料は、目下UPの準備中です:⇒PPTのswf変換ソフトの不具合で、HPへのUPを中止。

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   第16回(2009/11/28.)平成21年11月28日までの経過

駅前塾(第16回:2009.11.28)の話題のもとを事前に提示します。

 以下のような症例は、どういうことなのかディスカッションを。Drにどういう検査情報を送りましょうか。

各位が取り急ぎ電話でDrへ「簡潔に中間報告」すると、どういう表現・情報発信(ICT)が出てきますか。

<目的>23Y.M. WBC,PLT減少の精査

<経緯> インフルエンザA型との診断でタミフル処方。しかし解熱せず4日後に再診(38.5℃の発熱、咳があり、胸部X線写真で肺炎像。

 CBC:WBC 600(好中球 28%、好酸球1%、単球10%、リンパ球48%、異型リンパ球13%)、Hb 12.6、

PLT 1.4×10/μl、PT 14.6(秒)、APTT 29.1(秒)、FDP 108.7、Fbg 282、CRP 12.3、LDH 141。

 ウイルス感染に伴う骨髄抑制か(?) G-CSF(ノイトロジン100μgを過日投与。骨髄所見はいかがでしょうか?

 <所見概要>NCC24.6万/μl、Meg 15/μlと算定。塗抹状態、染色性とも良好な標本です。塗抹末尾に線維網は確認できませんが、過形成標本と判断されます。<以下、当日にディスカッション>

          (注)前回添付送信の画像は精細を欠いたので、再掲しました。

 応答者(J会員)

 症例を拝見しましたので、自分なりに考えてみました。言い訳にもなってしまうのですが、自分のパソコンでは画像が粗く細胞がうまく写っていません。頭の中でイメージして表現したので、意図する表現ではないようでしたら申し訳ありません。以下のように伝えようと思います(感想・考察はその下部へ)。

 『骨髄には芽球様細胞(細胞直径12μm前後)が多くを占めています。核網は繊細で、大型の核小体(5μmほど)を含み、N/C比は高いです。細胞質は好塩基性で突起が複数見られ、顆粒を含むものもあります。顆粒球系はpromyelo(様)までの分化は見られますが、それ以降の顆粒球は減少しているようです。(G-CSFを投与されたようですが骨髄では反応が乏しいようにも思えます。)さらに精査としてPo染色などの特殊染色や表面マーカーなどを依頼されてはいかがでしょうか。』

 (J会員の考察・感想)

 顆粒を含むpromyelocyte様細胞が散見され、データ的にDICを起こしているのでM3か!とも思ったのですが、M7に出現しそうな芽球もあり、結局よく分かりませんでした。

 <上記応答に対し、nakatakeから>

 結論は、その読みで十分です。ごく少数の細胞で「アウエル小体」を指摘できました。 骨髄球まで進む所見はこの標本にはありませんでしたが、顆粒のない芽球は24%、ProMとしてアズール顆粒を持つ細胞が56%と、芽球は1対2を超えて過半数以上が顆粒産生段階へ入っています。発症時の所見が臨床的にウイルス感染を思わせ、その上、出血傾向も伴うウイルス感染に随伴した無顆粒球症を思わせたのか。過日(2−3日前に、の意味)ノイトロジン(100μg)を先行投薬の後に(好中球の応答がなくて)骨髄精査となったので、この段階の細胞は萎縮と辺縁突起が強く、誰が見ても悩ましいものです。末尾では崩壊像が多く、画像撮影部位としては避けたい標本でした。

 先日、送信した画像(ウエブページ用への圧縮目的のために、52.2KB)が粗く、細胞がうまく写っていない、という(J会員の)ご指摘でした。確かにワードファイルにペーストではやや粗い結果になるので、この頁には800×600ピクセルの画像(別に撮影してあるファイル)から、別の位置の画像を再掲しました。この対物レンズはカバーグラス用レンズを承知で用いるしかない顕微鏡です。会員の愛用顕微鏡はいかがですか(ノーカバー用の100倍レンズが望ましいのです)。1枚だけ封入・カバーして撮影する方法もありますが、後始末が大変になりますね。(デシケータでシリカゲルを活用して完全に脱水・乾燥後に封入すると、普通染色標本も「色落ち」しないで長持ちしますが)

 16回開催(11月28日)の当日、匿名化した標本を提示できることになりました。この症例の経緯からみて、「未治療の細胞像」ではないので、FAB分類の適用が出来ません。なぜなら、G-CSFが強く作用している状態での細胞像なので、細胞形態が修飾されているからです。細胞辺縁から透明感のある突起が複数派生して、その部分には顆粒がなく、2層構造になっている所見があります。これは自然になるのではなく、G-CSFのためと考えられます。

 細胞がサイトカインで活性化されると「活性化された細胞像」になっていくので、経緯が分かればイメージの中で復元しないと、誤認の原因にもなります。

 上記のように細胞質の辺縁に派生する「突起」は、全部の細胞がこのように変化するのは例外だとしても、次のようにいくつかの重要な論拠になるようですが、どれが該当するのか絞り込む条件を知っておくと、この画像の細胞の所見の解釈にも参考になると思われます。特に、骨髄造血幹細胞はG-CSFの注射で末梢血へ動員され、それが造血幹細胞の回収効率を高めます。一方、G-CSFで急性白血病細胞の感受性のある細胞もその刺激で増加する懸念もあります。

1.巨核芽球および、巨核芽球性白血病の芽球(M7の芽球)には、よく有りがちな変化。

2.単球系のサイトカインによる活性化像には、2相(層)性の細胞質所見として、よく有りがちな変化。

3.赤芽球系の成熟途中での「萎縮を伴う突起形成」は、死細胞化への初期変化(無効造血に関連)として、よく有りがちな変化。

4.骨髄滞留プールの後骨髄球、杆状核球、分節核球の「萎縮を伴う細胞質突起(舌状突起)」はサイトカインによる活性化の終末像(死細胞化)によく有りがちな変化(VAHSによく観られる)。

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   15回(2009/10/31)(平成21年10月31日)までの報告

 PPTで資料で、1.異型リンパ球鑑別(No.15-1:PPT解説用)、2.骨髄球の前後の鑑別(No.15-2)、3.MDSの解説(No14-1、2)を使用して解説しました。

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   第14回(2009/09/26)(平成21年9月26日)までの報告

 以下の内容で開催し、16名の参加で、サウンドルームは満席でした。

<テーマ>

1.「巨赤芽球性貧血と巨赤芽球様の病態(MDS)は、どこが、どのように違うのか(パワーポイント:PPで解説)」しました。

  これは、症例標本の画像に形態所見のポイントを矢印(→)を配置して示し、解説を詳細に加えた「Power Point資料」を提示・解説しました。

2.実際の症例について、骨髄精査の申し込みから報告書の「コメント作成」までの手順に沿って、以下の3例を提示しました。

 1)大球性貧血

 2)汎血球減少(1)

 3)汎血球減少(2)

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   第13回(2009/08/29.)(平成21年8月29日)までの報告

 なお、問題点の提案(質問)があり、質問した会員が見ている症例の「骨髄標本の鉄染色」において、染色が不完全なのか、鉄がほとんどないのか、判断に困る例があって、どうしたらよいだろうか、というものでした。

 そこで「この難題」に対して、拙著文献http://www.bitway.ne.jp/ejournal/1543101480.htmlを全会員へ改めて紹介し、赤芽球系は赤芽球島の中心にある組織球(マクロファージ)から「フェリチン リセプター」を介して鉄の取り込み機能を積極的に行う方法をもつ、という概念をお伝えしました。従来は、トランスフェリンリセプターを介して鉄を取り込むという概念が支配的だったのを、これで差し替えましょう。

参加者からの「企画内容へのご要望」も継続的に募集しています。ご遠慮なくメールください(各回の報告の最下段にアドレス表示)。

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   12回(2009/07/25.)(平成21年7月25日)までの報告

 企画内容は、新規入会者も交えて、以下のパワーポイント資料の提示と、その解説で無事終了しました。

以下は、ご参考資料(記録)として、そのまま再掲しておきます。

1.骨髄芽球の段階の細胞の解説(パワーポイント仕立ての資料で解説)

2.骨髄芽球と前骨髄球の鑑別点の解説(パワーポイント仕立ての資料で解説)

3.CD-ROM教材「Blastmaster・ブラストマスター(最新版)」からの「芽球段階の細胞」の供覧・解説

 以上です。

 なお、今回初めて外部から「見学の希望」の申し入れがありました。

 この会もお蔭様で経過期間はすでに1年間を経過しました。開催回数は12回で1周年を通過して、

皆さんのますますご熱心なディスカッションに期待します。

 出席会員数の増加ももう少し期待されるところです。周囲で誘い合わせてご参加ください。

企画・テーマなどへのご要望をお寄せください。メール送信ができる設定は以下に、各回ごとに設定されていますので、何なりと送信にご利用ください。

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   11回(2009/06/27)(平成321年6月27日)までの1年間の報告とお願い>

 これまで1年間にわたり、11回(2009.06.03.)まで、順調に開催できました(12月、1月は休会)。

 当初は、症例細胞画像の提示・解説から始まり、次第にご参加の皆様の要望を中心にテーマが多くなりました。

 11回目の開催では、ごく最近のテーマが十分にディスカッションできない(毎回はご参加いただけない)という悩み(情況)に鑑み、グループ化の方針を提示して、アンケートで「用語に対する認識の情況」なども調査し、経過を報告しました。今後、その質疑応答なども含めて、順次掲載の予定です。

1)画像ファイリング

2)異型リンパ球

を扱ってきました。そして今、要望のやや多くなっているのは「芽球という用語の例」でしょう。

さらには、骨髄芽球からの分化・成熟に伴う微妙な形態変化」などが、今後への「要望テーマ」として挙がってきています。

 上記の3つのテーマについて、グループごとにディスカッションできるようにしますので、参加各位において、優先順位を決めて、ご参加ください。

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   第10回(2009/05/23)(平成21年5月23日)までの終了事項>

  会員から、以下の<要望>が入りました。そこで、第10回の企画は次の<応答>に示した内容にしました。

 <要望>

 白血球形態のうち、異型リンパ球の鑑別・同定には、リンパ球のどのような性質を知るべきか、また、細胞の何処にどのように、その性質が出現してくるのかよく理解できていません。強い興味がありますので、取り上げていただきたいのです。

 そこで、異型リンパ球の形態について、基本的な事項のディスカションの場を設定して欲しいと思いますが、この要望を受け止めていただけないでしょうか?

 <応答>

 上記の要望を受け入れて、次回(駅前塾・第10回)では、日本検査血液学会のホームページにも提示されている様な画像を提示しながら、その形態の裏側には「リンパ球は、どの様な性質があって、その形態変化が表現されてきたのか」というディスカッションを設定しましょう。

 以下の(スライド1)として示した内容は、今度の第10回・血液形態学自己研修プログラム支援・駅前塾(略称・血液形態駅前塾)のパワーポイント(PPT)資料の中の一部分です。

 (スライド1)

  異型リンパ球について考えてみましょう

 異型リンパ球は、

 1)まず定型リンパ球を文字で定義し、さらにその細胞像(イメージ)を認識します。 

 2)いま観ている細胞を「認識に照合」し、比較した後に異型の判定になります。

俗に言うと「絵合わせ」の仕組みと同じです。

 この様な場面で想定されることは、各自がいま顕微鏡で、あるいは撮影された画像で観ているリンパ球とは上記1)でのイメージと比べ、どこが、どう違うのかを考察することによって、「比較形態学的に相違点」を明らかにできます。

 しかし熱心な皆様は、現実には「リンパ球とはどういう細胞なのか」とか、「リンパ球の性質(特性)と形態変化の範囲」などを知ることが先決問題であることに気づくはずです。そこで、「参考図書が欲しい」という初学者の要望に至ります。

 では、そこで「リンパ球について記述された資料(参考事項)」を探そう、となります。例えば「日本検査血液学会HP」などにあるような資料に「提示された画像」だけを認識して、その段階で学習が終わったのでは、その中だけの学習成果ですから、目の前に現れた次の細胞が判別できるか疑問です。

 そこで、この「プログラム学習」が役に立つという設定です。プログラム化された自己学習システムについて、自己研修する、そういう目標設定です。

 (第10回の部屋は、「第3セミナー室」です。第2セミナー室から予約の都合で第3セミナー室へ変更になりましたので、ご注意ください) 

  供覧標本についても準備中です。ほかに何か要望事項があれば、以下へご連絡ください。検討いたします。

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   9回(2009/04/25)(平成21年4月25日)までの経過報告

もう一つの付加価値:ICT技術をみにつけましょう>(中竹 俊彦)

 駅前塾へ参加の各位へ

  細胞の観察・解析・鑑別能力の向上と同様に重要で、次段階で付加価値の発揮に必須の、相互間の情報交換技術(ICT;information communication technology)を伝授します。

 この内容は、頁下の<-「自己研修塾支援プログラム」基本事項ご案内-にあります、5)および、6)の内容に関連しています。

すなわち、

5)血液像、骨髄像の画像撮影法(個人用デジタルカメラの使用方法)

6)血液像アトラスの自製(ワードファイルへの画像挿入とコメントの挿入)

 今回は、デジカメでヘモグラムの血球撮影条件からPPへの挿入まで、マニュアル化(テキスト作成)の前にその基本的なところをかいつまんで話して、問題点を探ってみます。集まってくる皆さん達の仲間で、現実に手持ちのデジカメで顕微鏡画像のファイリングを操作できる人は、私もその存在を多くは知りません。

 つまり、殆どの方々は、そのような技術を必要としていないのか、やってみたいが意気込みが湧いてこないのか、勤めていらっしゃる現場では想像できないのか。(ほかから講演を依頼されてから、その技術の必要性を感じることは間違いない、と思うのですが)。

 血球画像を添付して報告や送信をすれば、どれくらい説得力が拡大できるのか、実感を持ってもらいましょう。そうすれば、近い将来に会員各位へ「講演依頼」などが来ても、あるいは来なくても画像のファイリング力をつけることで後輩への指導力がアップできます。また、データに付加価値を付けて臨床へのコンサルテーション、あるいは検査部内で相互のコミュニケーションのときに、訴える力(訴求力)がアップすることは間違いありません。

 さて、その手順について、思いつくままに列挙しても20段階を超えます。そこで番号順に操作を演習していきましょう。早く技術をアップするためには、USBメモリーカードなどの輸送媒体で画像を持ち帰り、各自のPCで復習することが早道です。復習に復習を重ねるよりも先ず、技術向上の願望を強く持つことも大切です。

演習手順(以下の内容は、塾会場で直接指導・支援を受けたほうが、確実に、より早く上達します

 1)撮影用デジタルカメラ:手持ちで顕微鏡からの直接撮影に最適機種は、キャノン イクシーデジタル:Canon IXY DIGITAL 51015 12.1MEGA PIXELS 

 2)顕微鏡の適性照度 

 3)コンデンサー位置と絞りの設定 

 4)標本のセット(対物レンズは、カバーグラス用か否か:否のときはカバーグラスを標本に重ねる方法) 

 5)メジャー挿入(使用する顕微鏡メーカー品で、その顕微鏡型に専用の接眼レンズ用マイクロメーターと精度:設置はメーカー技術者へ必ず依頼のこと)

 6)視野の捉え方(鏡筒の映りこみ:ケラレの解消法、ズーム・またはオートの練習)

 7)ズーミング(拡大)の適正な倍率 

 8)カメラの保持とシャッターの押し方(顕微鏡用に練習が必要です) 

 9)対象とする細胞の位置確認 

 10)撮影画像の確認

 11)デジタルカメラSDカードからPCへの取り込み

 12)画像編集(処理:回転、輝度差、明るさ、色調などの調整、上書きで再保存か別名で保存か)

 13)画像のHDへのファイリング 

 14)読み出しと画像圧縮、またはサイズ変更(画像密度設定)

 15)PPの準備(もしくは、ワードファイルに挿入の場合) 

 16)画像を高精度で入れた場合の問題点

 17)同上、低精度で入れた場合の問題点

 18)PPの画面と画像サイズの整合

 19)PP画面への画像枚数とトリミング(画像面積の変更)

 20)適正な文字種と文字の大きさ配置、字配りなどの基準

 21)PP画面への作図・記入・ほか、PPでのプレゼンテーション作成上の要領など

 USBメモリースティックは、コンピューターウイルス感染の無いもの(新品が理想です)で、記憶容量が256MBあれば練習には余裕(それから上限は無く、ご自由に準備) PP情報量は、初期の練習では100KB程度で行います。

 なお、八王子およびその近郊の医療施設で現在、臨床検査(特に、血液形態学的検査)に関わっていらっしゃる方で、見学ご希望の方々は、見学のためのご来場を歓迎いたします。

 第9回の会合で、もコーチスタッフのご紹介や見学者からの自己研修プログラムへのご質問などについて、今後の成り行きをご案内できるように予定いたします。

 <ご要望、ご見学申し込み、ご質問などは以下へ、Eメールを送ってください。ご見学は自由です。>

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<研究室の頁へもどる>

  以下は、これまでの情況の再掲です。第1回から第8回までの経過は、<第8回の終了のお知らせ>のところ( about008B-case-1-meeting-2009.2.html >にも、以下の内容を含めて掲示しました。

 会場には、顕微鏡本体の接眼レンズに顕微鏡ミクロメーターを付けた同じタイプを2台設置し、一台は5人型のディスカッション式です。顕微鏡画像もデジタルカメラで撮影でき、その場でPCに取り込んで、個人がUSBフラッシュメモリーで持ち帰ることも可能になっています(血球の顕微鏡画像の持ち帰りを希望者する方々は、個人用のUSBメモリースティック、あるいはメモリーSDカードをご持参いただくと、これらからも可能です)。

 会員(経験者)は、各自の経験レベルに応じた技能で、今後見学者などの中から申し出られるはずの、特定の希望テーマについても、個人的に「自己研修プログラムへのコーチとして協力する」という熱意のある会員となって、充実・満足度の高い「駅前塾」の発展が期待されるところです。

 
今後の運用は、
 1)参加者は日常検査で判読の悩ましい標本があれば、匿名化して持ってきて頂き、質問・ディスカッションが可能、
 

 2)それらの標本から、問題となる特定の細胞について、画像ファイリングの方法を学ぶことが可能、
 

 3)特定の希望テーマについて提案・相談し、コーチを受けることが可能、
 

 4)Eメールで個別のテーマについて助言・指導・情報などを要望し、協力を受けることできる、など

 という具体的な自己研修の方法になります。
経過報告は、以上です。

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このページの他に、

質疑応答(Q&A I〜II)

を掲載しておきます。

 当会の構想について重ねて、以下の様にご案内致します。

 自己研修プログラムの基本的な内容は、以下のような事項です。

 (ご要望に応じて、個別に組み立てる方法も準備していきますので、以下の内容をご覧になって、開催時に見学、あるいはメールなどでご相談ください。

そのほか、特定の標本の所見をディスカッション・または解説するなど、ご希望の方法をご相談ください)。

「自己研修塾支援プログラム」の基本事項ご案内

1)末梢血「塗抹標本」の判読(血球分類の基本:読み方)

2)血液学的な知識のレベルアップ(血液像の所見から考えられることなど)

3)骨髄造血の基本概念と血球産生の「分化・成熟・形態変化について」

4)骨髄像入門(テキストのご案内)

5)血液像、骨髄像の画像撮影法(個人用デジタルカメラの使用方法)

6)血液像アトラスの自製(ワードファイルへの画像挿入とコメントの挿入)

7)病的標本の解析と形態の表現方法

8)その他、自在に「段階的な組み立て」に沿った方法

 上記のような「自己研修塾支援プログラム」に対し、現在ご希望の事項と当会の状況が合えば、入会して、今の自分の「現状分析結果(分析用紙があります)」に対して必要なコーチを支援スタッフの誰かに受けて、検査データの付加価値を高める技能を発揮できるように、ご自分でつかめるまでご活用ください。

 その具体的な方法として、皆さんの「個別の現状分析結果(自己の現状分析)」に対して、コーチを割り付けますから、コーチと研修プログラムを相互で話し合って実用的なものに策定してください。私達がコーチとなり、支援スタッフ(有償ボランティア)の仲間が、研修プログラムに沿って継続的に「形態学的な目覚め」を支え、技能達成への応援をしていきたいと願って発足します。

 主催母体である駅前塾規約(会則)、上記のような様々な企画内容、自己研修の方法、さらに個人的なコーチを希望される場合の費用(有償ボランティアへの謝礼負担)等について、ご案内いたします。

どうぞふるってスタッフを通じてご相談、ご参加ください。

 今後、この通称「駅前塾の開催状況」は、インターネットで「血液駅前塾」で検索すると出てきます。また、杏林大学臨床血液学研究室ホームページ

http://www.kyorin-u.ac.jp/univ/user/health/blood/ からも「研究室について」をクリックして、「駅前塾のページ」から見ることが出来ます。

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  (ご希望の場合は、頒布いたします)

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