サイト内検索 by Google  
  

| TOP | CONTENTS | INDEX | MAIL | Copyright (C) by Dept. of Clinical Hematology Kyorin Univ. School of Health Sciences All rights reserved.


HL-60細胞で見る細胞の分化 page2/4

3 実験的な分化の誘導

  このHL−60細胞をdimetyl sulfoxide:DMSO,(CH3)2SOで刺激すると,細胞は芽球様細胞が一転して一次顆粒を産生するようになり,前骨髄球の形態に誘導される(図4).そして,これらの顆粒が質的にも一次顆粒である証拠に,ペルオキシタ−ゼ反応が陽性である(図5)同時に,エステラーゼ二重染色(図6)では二重染色陽性の粗大な顆粒(中央左側の細胞)や,多くの細胞は全体に赤褐色の単独陽性の顆粒として陽性所見が認められる.

図4 DMSOの刺激で誘導されて,前骨髄球としてのアズール顆粒(一次顆粒)が多数,しかも明瞭に認められる×1000

図5 産生された顆粒はペルオキシダ−ゼ反応陽性(DAB法)である

図6 顆粒はまた,エステラーゼ二重染色でも陽性てある×1000