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4 一次顆粒の産生に伴うその他の所見
HL−60細胞のグリコーゲン粒子は非常に小さく,量的にも少ないので,PAS染色では非常に弱い瀰慢性の所見を示す(図7).
これをDMSOで分化誘導して前骨髄球段楷になっても,普通染色では一次顆粒は特徴的に出現する(図8)が,PAS染色ではびまん性に弱い陽性所見がみられるだけ(図9)で,ほとんど変化していない.なかには核が変性した細胞で非常にまれに,顆粒状の強いPAS陽性所見を示す細胞が出現してくるが,核の変性に伴う代謝上の何らかの異常を生じたものだろう
図8 DMSOで前骨髄球へ誘導後のライト・ギムザ染色所見 アズール顆粒が特徴的に出現しているのが明瞭に認められる