親水
組織切片は脱キシロールをした段階で染色可能な状態にある。なぜなら染色液は水溶液であり、エタノールに浸かった状態の切片と親和性があるからである。ところが親水を行ってから染色するのが一般的となっている。それは100%エタノールに浸かった切片をいきなり水溶性の染色液に浸けると、染色液が浸透しにくいことや異質液による衝撃から切片が剥離しやすいといった欠点があるため段階的に水に慣らしていく。親水は染色液が高濃度のエタノール溶液でない限り行うことが望ましい。
親水方法:90%→80%→70%→流水水洗→蒸留水
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