リポフスチン(消耗性色素)
消耗性色素という概念は組織の消耗に伴い生成される色素と言う意味で、老化によって代謝されなかった脂質や脂質蛋白が次第に酸化され細胞内に沈着したものである。

HE染色標本では黄色〜黄褐色を呈し、褐色萎縮を示す心筋や肝臓、神経細胞の細胞核周囲に認められる。

検出の際はリポフスチン自身がもつ還元能を利用したマッソンフォンタナ染色やシュモール染色を用いたり、リポフスチンが含有する糖を利用しPAS染色で検出する。


心筋細胞(心臓)
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