Research

 マラリアは、全世界で年間1.9~3.3億人が発症し、 アフリカの小児を中心に毎年100万人以上の命を奪う寄生虫疾患です(WHO, 2008)。 マラリアの病態に関わるのは赤内型期原虫ですが、この時期の宿主側の防御免疫応答や 寄生虫側の免疫回避機構については充分に解明されていません。当研究室では、種々のマウスマラリア原虫と 遺伝子欠損マウスなどを用いて、1)致死性と非致死性のマラリアにおいて宿主の免疫応答がどのように異なるのか、 2)自然治癒するマラリアでは感染初期や回復期にどのような免疫応答が主に惹起されるのか、 3)防御に関わるキーモレキュールや細胞はどれかなどに焦点をあて、フローサイトメーター、 RT-PCR、免疫電顕法などにより研究を進めています。 また、赤内型マラリア原虫粗抗原やリコンビナント抗原を用いた効果的ワクチン候補抗原の探索と それに対する応答、寄生虫複合感染による病態抑制機構、原虫感染による宿主造血細胞の制御と ミトコンドリア関連性についても解析を進めています。