杏林大学TOPへ医学部TOPへ English site
生化学教室(II)HOMEへ
 

本教室の主要研究テーマは、膵β細胞におけるインスリン分泌の分子機構の解明である。インスリン分泌不全に よって生じる糖尿病は、今や日本国民の健康にとって最大の驚異となっている。糖尿病の成因解明、新たな予防法、及び新規治療薬の開発のためには、インスリ ン分泌機構を明らかにすることが基礎医学の観点からのみならず臨床医学にとっても急務の課題となっている。

日本人の糖尿病患者数は予備軍を含めて約2210万人、かつ、死亡率順位2, 3位を占める心・脳血管障害の発 症率は、糖尿病罹患者において非罹患者の3倍にも昇っている。特に日本人の糖尿病の特徴は、インスリン分泌不全を特徴としているため、インスリン分泌機構を分子レベルから一日も早く明らかにすることが待 ち望まれている。そこで、私達の研究室では新しい手法を用いてインスリン分泌の分子機構を解明することに精力的に取り組んでいる。

インスリンは膵β細胞内にあるインスリン顆粒と形質膜が融合することによって細胞の外に放出される。この様な インスリン開口放出の分子機構を明らかにするためには、生きた細胞を用いて、単一インスリン顆粒の動態を、時間的空間的に解析することが必須である。そこ で、当教室においては、1分子の蛋白質を捉えることが可能なtotal internal reflection fluorescence microscopy (TIRF)システムを膵β細胞に応用し、単一インスリン顆粒をナノスケールの範囲、かつ33msのビデオレートで解析するシステム を確立した。このシステムと、従来の遺伝子工学手法による遺伝子改変細胞や種々のプローブを組み合わせることにより、2相性インスリン分泌の仕組みが分子 レベルから徐々に明らかになりつつある。

 
 
▲このペー ジのTOPへ
生化 学(II)教室ResearchEducationPublicationPeople杏林大学医学部