杏林大学医学部 麻酔科学教室

当教室での研究について

研究テーマ:
中心静脈カテーテル関連血液感染症撲滅のためのケアバンドル予防策徹底とその教育

科学研究費助成事業 基盤研究 (C) 2016-19年度採択課題

研究代表者:萬 知子

研究要旨:カテーテル関連血流感染を減らし、血流感染に関連した死亡率をゼロにするために、医療従事者への血流感染予防策の教育とその成果を数値化し、国内にさらに広め、カテーテル関連血流感染の防止に関する他施設共同研究への足掛かりとすることを本研究の目的とする。

 

 

研究テーマ:
重症病態における内皮細胞機能変化の時間空間的イメージング手法による病態生理の解明

科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2016-19年度採択課題

研究代表者:鵜澤 康二 

研究要旨:麻酔や集中治療領域における重症患者の病態解明や、大量出血等の危機的状態の救命率の向上のためには、その微小循環やその病態生理の解明は必須である。急性出血や敗血症モデルにおける微小循環観察モデルを作成し、その事象を「生体顕微鏡画像技術」を用いて観察する事により、変化に富む血管内皮細胞の機能を明らかにし、白血球-血管内皮相互作用や酸化ストレスの相違点を明らかにすることを目的とする。

 

 

研究テーマ:
微小循環生理学による肥満パラドックスの病態解明への挑戦 

科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 2016-18年度採択課題

研究代表者:満田 真吾

研究要旨:肥満は糖尿病や脂質代謝異常症・高血圧・心筋疾患などの生活習慣病の原因となり、病気の危険因子と認識されている。一方で肥満患者は重症病態での生存率が、高いという肥満パラドックスが存在する。心不全、糖尿病、 重症患者死亡率や好中球機能不全など、様々な臨床データが報告されているが、その病態生理学的機序は不明である。生体顕微鏡による微小環境における循環動態血管内皮細胞の機能・構造的変化を明らかにし、酸化ストレス可視化トランスジェニックマウスを使用して、肥満パラドックスの新たな科学的根拠を提示することに挑戦する。

 

 

研究テーマ:
高機能シミュレーターを用いた酸素療法の評価

科学研究費助成事業 基盤研究 (C) 2015-18年度採択課題

研究代表者:森山 潔

研究要旨:経鼻高流量酸素療法(NHF)は、酸素を十分加温加湿することで鼻粘膜の損傷を回避し、最大流速60L/分、最高酸素濃度100%の高流量、高濃度酸素投与が可能で、主に集中治療領域で、旧来の酸素療法では低酸素となる呼吸不全患者に対して、気管挿管の回避に役立っている。NHFは呼吸不全患者の呼吸苦を明らかに軽減するが、呼吸仕事量が軽減される生理学的機序は明らかではない。高機能シミュレーターを用いて、NHFが、急性呼吸不全患者の呼吸仕事量軽減に寄与する生理学的機序を解明する。

 

 

研究テーマ:
重症病態における内皮細胞機能の解明

科学研究費助成事業 若手研究 (B) 2014-17年度採択課題

研究代表者:鵜澤 康二

研究要旨:重症患者の病態解明や大量出血等の危機的状態の患者の救命率の向上のためには、急性出血や敗血症モデルにおける微小循環観察モデルを作成し、その事象を「生体顕微鏡画像技術」を用いて観察するし、血管内皮細胞の機能を明らかにすることを研究目標とする。

 

 

研究テーマ:
パルスオキシメーターの低酸素血症検出精度の検討(後ろ向き比較調査)

研究代表者:森山 潔

研究要旨:パルスオキシメーターを用いて非侵襲的に測定される経皮的動脈血酸素飽和度(percutaneous oxygen saturation:SpO2)は、動脈血液酸素化の指標として臨床で広く用いられている。中央集中治療室(Central intensive care unit: CICU)で行った後ろ向き調査で、SpO2の値が動脈血酸素飽和度(arterial oxygen saturation: SaO2)の値より高値を示すことを報告した。(日集中医誌2014;21:175-6)本研究ではCICU及び外科系集中治療室(Surgical intensive care unit: SICU)に入室した患者を対象に、2種のパルスオキシメーターの低酸素血症検出精度を後ろ向きに比較・検討する。

 

 

研究テーマ:
人工呼吸関連肺炎における緑膿菌の役割と抗PR抗体療法の可能性

杏林大学補助金事業

研究代表者:森山 潔

研究要旨:長期人工呼吸管理の過程で弱毒菌が常在化し、患者の免疫力低下に伴い、人工呼吸器関連肺炎など日和見感染(院内感染)を引き起こす。その代表的な弱毒菌である緑膿菌は、抗菌薬に耐性を獲得する能力が高いため、緑膿菌に起因する肺炎及び敗血症は救命が困難である。我々は緑膿菌のⅢ型分泌システムにより分泌される病態増悪因子であるV抗原蛋白(PR)に着目し、PRを標的とした免疫療法の開発を進めてきた。今回、緑膿菌感染に起因するVAPに対する抗PR療法の可能性を明らかにするため、集中治療室で人工呼吸管理を必要とする患者を対象に、抗PR抗体及びPR抗原等のPR緑膿菌関連物質の発現を調査し、抗PR免疫療法の臨床応用に備える。