婦人科領域

 婦人科部門で特筆すべきは、平成20年2月よりがん診療連携拠点病院としての認可を受け多摩地区のがん診療の拠点として、その役割を担うようになったことであります。これを受け、杏林大学付属病院がんセンターを開設し、外来および入院での化学療法ベッドの充実、全病棟を巡回する緩和医療チームの診療、がん支援相談センターによる患者へのサポートなどがん専門病院としての役割を果たしつつあり、地域からのがん患者の紹介数は年々増加の傾向にあります。


 良性疾患の代表的な腫瘍である子宮筋腫に対しては、患者のニーズにあった幅広い治療法の選択が可能です。内視鏡(レゼクトスコープや腹腔鏡)による手術も症例を選んで行っています。また手術を希望しない方に対しては、子宮動脈塞栓術(UAE)やホルモン療法など可能な限り希望に沿えるように対応しています。また、上記の様な良性疾患だけでなく、子宮体癌、卵巣癌などの悪性腫瘍についても腹腔鏡手術、開腹手術、術後の外来化学療法等の治療を行っています。



 腫瘍外来では、癌治療専門医による前がん病変の管理や、がん治療後の患者様の定期検診も行います。性器脱に関しては、子宮を温存し、腟壁切除もしないメッシュ法を用いた手術を行っています術後に腟の状態が本来の自然な形態に復帰、さらに永続する強度を持ったメッシュ法手術は、従来の性器脱治療法に比べて再発しにくく、多くの女性のニーズを満たし術後のQOLの向上を考慮した手術法と言えます。