教室紹介

我々の教室は教授2名、特任教授1名、講師6名、助教2名、医員7名、(うち社会人大学院生2名)レジデント(入局後3年目まで)9名の総勢27名が在籍し、男女比は男性医師8名、女性医師19名です。大学病院産婦人科としての規模は全国平均ですが、症例数が多いため若手が臨床経験を積むには最適の研修施設です。
周産期、婦人科腫瘍、生殖の3大領域は大学病院としてレベルの高い医療を提供しており、ハイリスク妊娠、婦人科癌手術、生殖補助医療等の症例は多いです。
東京都の多摩地区では2つしかない総合周産期母子医療センターのひとつ(NICU 15床、MFICU12床)です。分娩は約900で、ハイリスク妊娠を扱うため帝王切開率は40%を超えます。
教室では産婦人科専門医を取得後、サブスペシャリテイー領域の専門医を目指すように勧めています。スタッフは暫定周産期指導医、生殖医療指導医、内分泌代謝科産婦人科専門医、臨床遺伝専門医、超音波専門医、婦人科腫瘍指導医、細胞診指導医、がん治療認定医機構指導医などの資格を取得しており、各指導医が中心となってハイリスク妊娠外来、臨床遺伝外来、腫瘍外来、不妊・内分泌外来といった特殊外来を行い、指導体制は充実しています。
医局会では月1回、学会の予演会や院内の各種委員会からの伝達事項説明を行います。その他大きな学会では予演会を行い、上級医からのチェックを受けます。
研究は周産期医学では胎児発育と成長因子、胎盤の内分泌制御、生殖医学では着床機構の解明、卵胞発育制御機構など、細胞生物学を中心としたテーマを継続して行っています。婦人科腫瘍学では内膜症の癌化に関する新規バイオマーカーや、メラトニンの子宮体癌に及ぼす影響、子宮癌の浸潤に関する新たな因子の探索を行っています。研究室は比較的広い部屋を確保しており、設備も分子生物学や生化学の実験ができる設備が整っています。最近の傾向として、基礎研究よりは臨床研究に関心が集まっていることは周知の事実でありますが、症例数が豊富な我々教室ではその利点を生かし、症例報告だけでなく、臨床にフィードバックできる研究を基礎医学教室との共同研究で行うことに力を入れています。
忙しくはありますが、若手の熱気に溢れ、教室員は家族のような連帯感を持った愛すべき教室です。

IVF室

体外受精・胚移植、顕微授精、受精卵凍結胚移植等を行う。(専任の胚培養士在籍)

若手医師朝の抄読会風景


産婦人科研究室(専任の研究助手在籍)