杏林大学整形外科
Department of Orthopaedic Surgery Kyorin University Graduate School of Medcine,


教育・研修・入局案内
教育・研修・医学生・研修医向け情報


杏林大学整形外科専門研修の方法

① 臨床現場での学習

研修内容を修練するにあたっては、1ヶ月の研修を 1 単位とする単位制をとり、全カリキュラムを 10 の研修領域に分割し、基幹施設および連携施設をロー テーションすることで、それぞれの領域で定められた修得単位数以上を修得し、 4 年間で 48 単位を修得する修練プロセスで研修します。 本プログラムにおいては手術手技を 400 例以上経験し、そのうち術者と しては 300 例以上を経験することができます。尚、術者として経験すべき症例 については、資料 3:整形外科専門研修カリキュラムに示した(A:それぞれについて最低5例以上経験すべき疾患、B:それぞれについて最低1例 以上経験すべき疾患)疾患の中のものとします。 術前術後カンファレンスにおいて手術報告をすることで、手技および手術の方法や注意点を深く理解し、整形外科的専門技能の習得を行います。指導医は上記の事柄について、責任を持って指導します(資料5)。

② 臨床現場を離れた学習

日本整形外科学会学術集会時に教育研修講演(医療安全、感染管理、医療倫 理、指導・教育、評価法に関する講演を含む)に参加します。また関連学会・ 研究会において日本整形外科学会が認定する教育研修会、各種研修セミナーで、国内外の標準的な治療および先進的・研究的治療を学習します。特に本プ ログラムでは、杏林大学整形外科が主催する多摩整形外科医会、多摩リウマチ研究会(各年2回)、多摩骨代謝研究会(年1回)に参加することにより、他大学整形外科教授からの多領域にわたる最新知識の講義を受けることができます。 あんずスポーツセミナー、あんず外傷セミナーへの参加(各年 1回)、さらに杏林医学会での研究発表(1年目)を行うこと、外部の学会での発表(年1回以上)と論文執筆(研修期間中1編以上)を行うことにより臨床研究に対する考え方を習得することができ、また学会発表に対する訓練を積むことができます。

③ 自己学習

日本整形外科学会や関連学会が認定する教育講演受講、日本整形外科学会が作成する e-Learning や Teaching file などを活用して、より広く、より深く学習することができます。日本整形外科学会作成の整形外科卒後研修用 DVD 等を利用することにより、診断・検査・治療等についての教育を受けることもでき ます。

④ 専門研修中の年度毎の知識・技能・態度の修練プロセス

整形外科専門医としての臨床能力(コンピテンシー)には、専門的知識・技能だけでなく、医師としての基本的診療能力(コアコンピテンシー)が重要で あることから、どの領域から研修を開始しても基本的診療能力(コアコンピテンシー)を身につけさせることを重視しながら指導し、さらに専攻医評価表を用いてフィードバックをすることによって基本的診療能力(コアコンピテンシ ー)を早期に獲得することを目標とします。 1) 具体的な年度毎の達成目標は、資料 1:専門知識習得の年次毎の到達目標及び資料 2:専門技能習得の年次毎の到達目標を参照のこと。 2) 整形外科の研修で修得すべき知識・技能・態度は、骨、軟骨、筋、靱帯、神経などの運動器官を形成するすべての組織の疾病・外傷・加齢変性を対象とし、専門分野も解剖学的部位別に加え、腫瘍、リウマチ、スポーツ、リハビリ 等多岐に渡ります。この様に幅広い研修内容を修練するにあたっては、研修方略(資料6)に従って1ヶ月の研修を1単位とする単位制をとり、全カリキュラムを10の研修領域に分割し、それぞれの領域で定められた修得単位数 以上を修得し、3年9ヵ月間で45単位を修得する修練プロセスで研修します。研修コー スの具体例は上に別表4および5に示した通りです。


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