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■小児外科とは

 小児外科は、子供(16歳未満)の一般外科と消化器外科を扱う科です。主に鼠径ヘルニア、陰嚢水瘤、停留精巣、臍ヘルニアなど一般外科疾患や急性虫垂炎、腸閉塞、外傷など救急疾患の他、新生児の消化管閉鎖などの先天異常、胆道閉鎖症や小児癌などの難病を診療の対象にしています。

 当科では上記以外に子供の呼吸器外科、泌尿器科、婦人科など一部の診療科との境界領域にある疾患も扱います。しかし子供の心臓外科、脳外科、整形外科はそれぞれの科で扱い、当科では扱っていません。


■小児外科の特殊性

 小児外科が成人外科から独立して診療科目として公認されたのは1978年(昭和53年)とまだ比較的最近のことです。小児外科が誕生した理由としては、子供の外科治療に次のような特殊性があるからです。

  1. 大人と違って、先天的な病気が多い。
  2. 子供は新生児、乳児、幼児、学童、青年と成長するため、外科医が年齢による生理的変化に精通していな くてはならない。
  3. 点滴や採血などの手術前後の管理に手がかかる。
  4. 手術方法が特殊で、手技に緻密さを必要とする。
  5. 手術時期に適切な年齢がある。
  6. 手術後も長期間、経過をみる必要がある。
 また、近年の小児外科の発展には、子供に安全に麻酔をかける技術の進歩や人工呼吸器,中心静脈栄養法,出生前診断など医療技術の進歩が支えになっています。

■当科の特色

 1980年(昭和55年)、多摩地区における唯一の大学病院小児外科として診療科が開設されました。腹痛、異物、外傷など多摩地区における子供の外科救急に積極的に取り組んできました。1994年(平成6年)には大学医学部の小児外科学講座(教室)となりました。1997年(平成9年)、総合周産期母子医療センターの指定を受けて以来、新生児手術も増加しています。

 
 
 
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