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膀胱ガン(Bladder Carcinoma)

膀胱ガンの治療

Ta以前の尿路上皮・粘膜に腫瘍がある場合(表在性膀胱癌)とT1以降の膀胱粘膜下に腫瘍が広がっている場合(浸潤性膀胱癌)では行う治療方法が異なります。

 

表在性膀胱癌
尿路上皮腫瘍の大半を占める表在性膀胱癌の治療において内視鏡を使った手術方法である経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBt)は標準的な治療といえます。しかし、術後の局所再発の予防が課題の一つといえます。
術後再発の予防のため、術直後からの抗癌剤膀胱内注入療法を施行しております。特に悪性度の高い症例についてはBCG膀胱内注入療法をおこないます。

 

浸潤性膀胱癌
浸潤性膀胱癌では膀胱温存が困難な場合が大半で膀胱の摘出(根治的膀胱全摘除術)と同時に尿路の変更が必要になります。最も簡便な尿路変更術は尿管を皮膚 に直接表出させる尿管皮膚瘻ですが長期での合併症が多いため、当科では基本的に採用していません。当科での標準的な方法として回腸導管を行っています。しかし、根治性と高いQOL(quality of life:生活の質)の両立を目標として回腸新膀胱造設術も施行しております。現在までに行った膀胱全摘術231例では、尿路変更として回腸導管(155)、回腸新膀胱(54)、マインツポーチ(13)、尿管皮膚瘻(8)を行っています。膀胱全摘術後5年(10年)生存率は、T1以下:96(83)%、T2:71(67)%、T3:50(50)%、T4:12(0)%です。

 

また、放射線科との連携により動注化学療法と放射線照射の併用を行い、外科治療が適応とならない症例の予後とQOLの改善を得ております。
今後も、集学的治療に基づく治療成績の向上に努めていきたいと考えております。

 

 

回腸導管:
回腸(小腸の末端部分)を15cm程度切り離し、この遊離回腸に尿管を吻合します。尿は回腸を通じて腹壁へと誘導されます。尿管皮膚瘻に比べて、尿路感染症、吻合部狭窄が少ない方法です。ストーマ(集尿袋)の装着が必要となります。
自己導尿型リザーバー:
ストーマの装着を行わずカテーテル(管)を用いて尿を排泄する方法。
回腸新膀胱:
腸管を用いる代用膀胱手術にはいくつかの方法がありますが、当施設では回腸を用いています。自然排尿が可能となり、現時点では最も高いQOLが期待できる手術でありますが、尿道温存が可能なことが前提になります。また、腎機能障害が伴っているものも適応外となります。

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◆ 関連項目
症状で調べる
膀胱に腫瘍を指摘された
尿に血液が混じる
尿が濁る
病気・疾患で調べる
腎盂・尿管ガン・説明

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