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前立腺ガン(Prostate Cancer)

前立腺ガンの説明と部位

医師は、患者さんの前立腺癌の病期や年齢、今までの病気や一般状態に基づいて治療方針を検討していきます。前立腺癌の治療法としては、手術療法、放射線療法、内分泌療法、化学療法などがあります。

 

1)手術療法

 

前立腺癌は他の悪性腫瘍に比較して無治療であっても緩やかな臨床経過を辿るため、前立腺内にだけ癌があり、手術により10年以上の生存が期待できる方が手術 の対象になります。現在は手術用ロボット(Da Vinci)を用いて、下腹部を5か所の小さな穴を開け、そこから、手術の用の器具を挿入し、ロボット支援下に手術を施行します。前立腺と精嚢を摘除し、膀胱と尿道を吻合(つなぎ合わせ)します。この際、周囲のリンパ節も摘除して、リンパ節転移があるかないかを調べます。がんが前立腺被膜を少し越えている場合でも、転移がなければホルモン治療を併用して手術をすることがあります。合併症としては、尿失禁、勃起障害、吻合部狭窄(膀胱と尿道をつなぎあわせた部位が狭くなってしまうこと)による排尿障害がありますが、従来の開腹での手術に比べ、合併症の発生率は下がります。尿失禁に対しては、骨盤筋群の強化、薬物投与などで対処します。重篤な場合には、人口尿道括約筋の埋め込み術などありますが、非常にまれです。勃起障害は手術操作中に前立腺周囲の神経を切断することによりおこるため、不可逆的となる可能性があり、薬物療法でも十分な効果があるとはいえません。吻合部狭窄(排尿障害)に対しては、定期的に狭くなった尿道を拡張し対応します。不十分な場合には、麻酔下に拡張し対処します。

2)放射線療法

 

高エネルギーの放射線を使って癌細胞を殺す方法です。前立腺癌の場合、通常、身体の外から患部である前立腺に放射線を照射します。一般的に1日1回週5回 照射し、5週間から6週間の治療期間が必要です。合併症は排尿痛、出血性膀胱、皮膚潰瘍、下痢、血便などの直腸障害、尿道狭窄などがみられます。排尿痛に対しては痛み止めの投与、血尿に対しては止血剤投与 と水分の多量摂取で対処します。皮膚潰瘍に対してはステロイド剤を塗り、直腸からの出血に対してはステロイド剤や痔の薬を投与します。ときに、しばらくしてから尿道狭窄をきたすことがあります。この時は、尿道拡張術を施行します。現在では通常の外部照射のみではなく、な合併症のより少ない強度変調放射線治療 (IMRT)を施行しております。また、密封小線源治療(放射性ヨウ素を用いた低線量率組織内照射法)も施行しております。こちらは、小さな線源を直接 前立腺に埋め込む治療で、腰椎麻酔(下半身麻酔)を必要とし、3泊4日の治療入院が必要となります。骨への転移のための強い疼痛や骨折の危険が高い部位に対症的に放射線治療を行うことがあります。

 

3) 内分泌療法

 

内分泌療法は、一般的にホルモン療法とも呼ばれます。前立腺癌は男性ホルモンに含まれるテストステロンという物質によって活動が活発になります。このテストステロンの生成を抑制し、癌にテストステロンが取り込まれるのを抑えるのが内分泌療法です。

 

内分泌療法の副作用

  1. テストステロンを低下させるので、性欲減退や勃起力の低下を来します。また、体が急に熱くなる感覚(ホットフラシュ)や女性化乳房、肝機能障害。エストロゲン剤では心血管障害、体液増加による浮腫なども見られることがあります。

 

病期分類による治療方法

 

病期A(偶発癌)
病期A1は進展する可能性が少ないとされ、経過観察が一般的であります。病期A2は病期Bと同じ治療法が原則となります。
病期B(限局癌)
原則的に手術療法あるいは放射線療法の適用です。ただし、年齢、全身状態、腫瘍の分化度などによっては内分泌療法を行います。
病期C(限局浸潤癌)
病期Cの治療法にはいくつかの選択肢があります。内分泌療法を手術療法あるいは放射線療法前後で加えることがあります。高齢者や合併症を有する場合は内分泌療法単独が適用になります。
病期 D(転移性癌)
病期 Dは全身性疾患であるので、この病期に対しては内分泌療法が基本となります。


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