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豊かな感性と実力を備え、真に社会に貢献できる人間に

本日の入学式にあたり、学長としてご挨拶を申し上げます。
医学部、保健学部、総合政策学部、外国語学部の4学部、医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の3大学院、そして医学部付属看護専門学校へ入学された1,227名の新入生の皆さん、晴れて、杏林学園の学生となられたことを心よりお慶び申し上げます。特に中国をはじめとする留学生の皆さん、杏林学園は心より歓迎致します。またこの良き日を迎え、ご父母をはじめとする家族、関係者の皆様のお慶びはいかばかりかと推察いたします。本当におめでとうございます。

杏林学園の歴史は、1966年、初代理事長である松田進勇先生により、現在の三鷹キャンパスに臨床検査技師を養成する杏林学園短期大学が設立されたことに始まっています。1970年には杏林大学医学部が創設されました。その後八王子キャンパスに保健学部、総合政策学部、外国語学部が相次いで開設され、さらにこの間、医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の大学院研究科と医学部付属看護専門学校が併設され着実に発展を遂げてまいりました。
規模をみますと新入生の皆さんを含め、在学生5,004名、教員1,058名、職員2,082名の大きな組織となっています。

さて皆さんはこの学園の一員となる訳ですが、今の心境はいかがでしょうか。入学するという大きな喜びや期待感と、幾ばくかの不安感が交じったものではないかと思います。大学で何を学ぶのか、どのように学ぶのか、日々の生活はどのようなものかなど、今まで経験した事がないことでしょう。
しかし皆さん、決して心配する事はありません。私達杏林学園の教職員は一体となって、皆さんの学園生活をサポートしていきます。最も重要な勉学には、教員の担任制による細かい指導、少人数によるゼミナール、学生参加型のPBL授業やアクティブラーニング教室、八王子キャンパスには語学を学ぶための英語サロン、中国語サロンなどの充実した体制や施設があります。語学サロンでは英語、中国語しか通用しません。皆さんは是非これに挑戦してください。
また、学生支援センターが皆さんの生活を、キャリアサポートセンターが就職をそれぞれ支援し、国際交流センターでは留学の希望者をサポートします。この他、奨学金制度や様々な奨励制度がありますのでこれらを活用して充実した学生生活を過ごしてください。
本学の建学の精神は“真善美の探究を心がけよ”です。真は真実・真理を究めるための謙虚な姿勢を表し、善は健全な倫理観に支えられた善き人間性・人格を備える事で、美は他者を尊重し、自己を律する事ができる美しい生き方を意味しています。私達は建学の精神を基礎に、社会で活躍する人材、社会が求める人材を育てていきたいと考えております。

さて、社会が求める人材とはどのようなものでしょうか。グローバル化の進展、金融や産業のひずみや破綻、資源と環境の危機、複雑化し高度化する社会問題、個々人の価値観の多様化など急激な変化の中で何が求められる人材なのか、答えを出す事は容易ではありません。
私は、今の社会は技術偏重の20世紀型から、人間性を中心に備えた社会へと変貌しつつあると考えます。その中で、私達杏林学園が目指すものは、豊かな感性を持ち、しっかりとした実力を備え、社会に真に貢献できる人材の育成であります。豊かな感性とは、他者の考えるところを正確に理解し、その気持ちをしっかりと共有できる事です。しっかりした実力とは、今まで学んできた事や知識として蓄えている事を自分の言葉で正しく表現し、他者に伝える能力ともいえるでしょう。わかり易くいえば、他の人の考えをきちんと理解でき、自分の考えを正しく相手に伝える事です。これができれば、その先に進む事は難しい事ではありません。私達教職員一同は、このような人材を育てるために努力を惜しみませんので、新入生の皆さんもしっかりと勉学に励んでください。

さて、杏林学園は2016年に創立50周年を迎えます。これに伴って様々な記念行事が計画されています。これには皆さんも是非積極的に参加していただきたいと思います。
新入生の皆さん、杏林学園は皆さんを大歓迎いたします。健康に気をつけ楽しい学園生活を送ってください。

平成25年4月入学式 学長式辞より
2013.4.11