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学園の一員である自覚を持ち、同じ目標に向かって邁進してほしい

皆さん、ご入職おめでとうございます。
皆さんは社会人としてはじめの一歩を踏み出すことになりますが、社会人になると今までと何が違うのでしょうか。今まではお金を払う側でしたが、これからはお金を貰う立場になります。お金を貰うためには対価が必要になり、それなりの責任が生ずるということであります。職場には様々な人がいます。上司にもいろいろな人がいて、自分の上になって欲しい人、欲しくない人というのをよく耳にしますが、そういった周囲との関係を築く中で、一貫して正しいことをしていこう、他人に優しくしようという気持ちを忘れないことが重要です。また、悩みがあれば一人で抱え込まず、そういった時には、上司に相談したり、学園にはカウンセリングを受ける場所もありますので、一人で悩むのではなく、人に話したりして心をひらいてください。職場での不安感というものは、強く感じられると思います。しかし、それはあって当然のことで、最初から全てがうまくいくということはなく、決してそれを恐れることはありません。

杏林学園は1966年に創立され、2年後に50周年を迎えます。現在、50周年に向けて様々な事業が進められております。中でも大きなものとして、八王子キャンパスの、三鷹市・井の頭キャンパスへの移転事業があります。これにより、今皆さんがいるこの三鷹キャンパスと新しい井の頭キャンパスとで非常に近い位置に集約されることになります。杏林大学は、文部科学省の大きなプロジェクトのうち、二つの事業が採択されており、一つは「グローバル人材育成推進事業」で、これは語学堪能で尚且つ外国で活躍できる人材を育成する事業、もう一つは「地(知)の拠点整備事業」で、この二つが採択されている大学は全国でも極めて少ないといえます。このキャンパス移転を機に、本学の医学部付属病院を中心とした三鷹市との連携、また八王子キャンパスの3学部の八王子市や羽村市との連携を、さらに推し進めるとともに、世界で活躍できるグローバルな人材を益々育てていきたいと考えています。

それらに、教職員はどのように関わっていくのでしょうか。教育とは、決して教員だけが行うものではありません。かつては大学というと、学生がいて教員が教える、それで成り立っているものと思われていましたが、決してそうではないということが理解されてきました。FD(Faculty Development)はもちろんのこと、現在ではSD(Staff Development)と呼ばれる、職員教育を充実させること、また職員が如何に大学運営や学生教育に関わっていくかが極めて重要となっています。本学においても職員の教育をしっかり行っていきたいと考えております。

皆さんは、杏林学園の職員の一人として加わることになります。しっかりとした学生を育て、立派な社会人として社会に送りだすことが杏林大学の目的の一つです。そのために職員が果たす役割は、極めて大きいものであります。皆さんには、杏林学園の一員であるという自覚を持って、同じ目標に向かって邁進されることを願っております。

平成26年度杏林学園入職式 学長式辞より

2014.4.7