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第3回グローバルセミナー 草の根からのINNOVATION 〜世界を変えるデザイン〜

 第三回グローバルセミナーは5月28日(火)に八王子キャンパスの国際交流プラザ(ガーデン丘2階)にて実施され、計50名(総合政策学部生・外国語学部生計42名含む)が参加をしました。
 講演者として、マレーシアや東南アジア諸国の“貧困”をテーマに日系企業や現地企業と連携し、問題解決となる事業を展開している「株式会社GRANMA代表本村拓人氏」とマレーシア科学技術イノベーション省の外郭団体であり、国内のイノベーションに対する普及を目的とした「マレーシア・イノベーション財団CEO Mazalan Kamis氏」にご来校いただき、“草の根から起こす革新”についてお話をいただきました。
“イノベーション”や“デザイン”とは変革のための壮大な試みばかりではなく、日常生活に密着し、必要なものを作り出すことから始められるとし、本村氏はその一例として清潔な水を入手できない地域の人へ直接水を飲むことのできる濾過機能のついた“個人用携帯ストロー”の普及事業を紹介されました。
 現在、マレーシアでは国を挙げて草の根からの改革“グラスルーツイノベーション”を支援しており、地域性の高い様々なデザインが生まれているとのことです。Mazalan Kamis氏からは途上国支援を行う日本人へ期待する要素として、「現地のニーズを理解し、文化・地域性を大切にした支援を行ってほしい」という言葉がありました。それを受け本村氏は、イスラム教徒の農村地域にて住民の声を取り入れた安価な懐中電灯を普及させた事例を紹介し、夜間でもコーランを読めるようになったことで精神的な充足感が増すという“イノベーション”に繋がったというお話がありました。
 20代半ばでGRANMAを設立し、現在も年間300日に渡り東南アジアで活動をする本村氏に在校生たちに大いに刺激を受けていました。
 質疑応答も活発に行われ、学生からの「グローバル人材として求められる要素は?」という問いに「アジアには優秀な人材が沢山いる。皆さんはこれからそうした人達と競うことになるため、勉強でもなんでも、自分の強みを突出するほど磨くことが大切である。また、日本ならではの感性など、独自性を磨くことにも努めてほしい」と本村氏はメッセージを送ってくださいました。
 セミナーに参加した学生達からの感想として「恐れないこと、何でもやること、何かを起こそうとしている人を支援することの大切さ・面白さを知った。」「貧困支援や国際協力への関心が高まった。」等の声が多く上がり、グローバル社会へ視野を広げるきっかけとなると共に、今後の学業への弾みとなった様です。