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12月15日に第15回グローバルセミナー「タイの医療ツーリズム~介護産業を中心に~」を開催

 12月15日(火)、第15回グローバルセミナーが開催され、学生16名、教職員10名が参加しました。今回のテーマは「タイの医療ツーリズム~介護産業を中心に~」と題し、タイのコンケン大学国際外学部講師であるRoman Klimenko氏をお招きし、タイの高齢者介護に関する医療ツーリズムについてお話いただきました。

 Klimenko氏は初めに、現在世界的に高齢化が進んでいる現状について触れ、今後2050年までに60歳以上の高齢者が現在の3倍近くまで増える見込みである事を紹介し、これを受けて高齢者サービスへの需要が世界的な規模で増え続けるとの見解を述べました。特に、福祉制度が充実している国の医療費は高額であるため、医療費がより安価で高齢者に優しい国であるタイへの高齢者受入れが増えることが見込まれるため、タイが国としてどのような政策を立てて、医療ツーリズムの受入れを行う必要があるかという可能性と課題について説明しました。また、Klimenko氏が自ら行ったアンケートを基に、タイ国内の介護ケア施設における現状と課題等についても詳しくお話を聞くことができました。

 今後更に増えて行く医療ツーリズムはビジネスチャンスでもありますが、受入れ国に求められる、英語やその他の言語が使える看護師や介護士等の人的確保や海外からの患者のみならず、国内の患者も平等に高度な治療が受けられるような仕組み作りが求められる事を学ぶ機会となりました。

 講演後のアンケートでは、「タイの医療機関の事情を知る機会がなかったので新鮮であった」、「高齢化社会である日本で起きている問題が海外でも起きていることを知った」、「タイがここまで高齢化への取組みに進んでいる事に驚いた」、「医療の分野においても語学力がなければ大変であることに改めて考えさせられた」などの回答があり、参加したさまざまな学部の学生にとって新たな発見となる有意義なセミナーとなりました。

2015年12月15日 国際交流課