第71回桐朋学園院内コンサート 混声合唱で華やかな冬の演奏会を開催

作成日時:2016年12月12日

 今年最後を飾る院内コンサートが12月10日(土)午後、外来棟の待合ホールで開催され、入院患者さんや付き添いの家族など140人が鑑賞しました。
 桐朋学園大学のご厚意で1999年から始まった音楽学部生による院内コンサートは、今回で71回目を迎え、学部生と研究科生20名による男女混声合唱が披露されました。

 まず20名全員での合唱として、郷愁を感じさせる小林秀雄作曲「落葉松」、小川のせせらぎを連想させる佐藤 眞作曲「蔵王」の9楽章「早春」、豊かな大地を歌いあげた「土の歌」の7楽章「大地讃頌」が披露されました。
 続く女声合唱「アヴェ・マリア」では、聖母を思い浮かべる慈愛に満ちた曲に会場が包まれた後、研究科2年山下眞生さんの独唱で、歌劇「愛の妙薬」の「人知れぬ涙」、同3年松島理紗さんによる喜歌劇「こうもり」の「侯爵様」が披露された他、全員で「ハレルヤ」、歌劇「椿姫」の「乾杯の歌」、「きよしこの夜」などが華やかに歌われました。

 合唱や劇の一部が披露されるという変化に富んだ演奏会となり、会場が熱気で包まれる中、本学園松田博青理事長がアンコールをリクエストし、童謡の「ふるさと」と再び「落葉松」が歌われました。馴染み深いメロディーが流れると、全身でリズムを取ったり、口ずさんだりする来場者の姿が見られました。
 演奏会が終わると、桐朋学園の小野 潔氏から来場者への謝意と「これからも皆さんに楽しんでいただけるような演奏会を学生達と開催していきたいと思います」と抱負が語れました。来場した患者さんの中には、「大好きな曲や懐かしい曲がいくつも演奏され、入院中に心安らぐ一時をいただき、とても嬉しかったです」と顔がほころぶ人もいました。