東京都がドクターヘリを導入
当院が基地病院を受託

作成日時:2021年05月17日

 東京都はドクターヘリ運航事業を実施することを決め、当院がその基地病院として運営にあたることになりました。
 東京都は東京消防庁と連携して、長距離運航や夜間飛行が可能な東京型ドクターヘリを多摩や島しょ地域において運用しています。今回新たに導入されるのは、東京都としては初めての専用ドクターヘリで、小型の機体は、短時間での離陸など機動力が高く、比較的騒音が小さいなどのメリットがあります。こうしたドクターヘリは全国の自治体や病院などが2020年3月時点で53機運用していて、出動件数は年間約2万8000件に上ります。

 東京都は2021年度中にドクターヘリの運航を始める方針で、当院および当院高度救命救急センターは、都の要請を受けてドクターヘリの運用にあたります。搭乗する医師・看護師は、機体とともに立川市にある立川飛行場に常駐し、これまでの東京型ドクターヘリとも連携しながら機動的な対応にあたる予定です。

 今回のドクターヘリの導入について、運航責任者となる当院高度救命救急センター長の山口芳裕教授は、「これまで東京都は、救急医療体制の整備に数多くの対策を講じてきました。今回、新たに専用のドクターヘリが配備されるにあたり、既存の救急医療システムやこれまでの東京型ドクターヘリと相補・相乗的に連携し、他にはない新たな航空医療体制の構築を目指していく所存です」と話しています。