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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第53号 2016.10.1配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館課長の気ままな報告■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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暑さが和らいだと思ったら大型台風が連続してやってくる、という秋の始まりになりまし
た。
これ以上の被害が出なければいい、と祈るばかりです。
昼の暑さも夜には和らぎ、寒いほどです。うっかり風邪などひかないようにしっかり対策
をして下さいね。

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■図書館からのお知らせ■
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・明日(10/2)は閉館日です
法律に基づく電気設備年次点検による三鷹キャンパス停電に伴い、10月1日(土)は17時
閉館、2日(日)は終日閉館となります。
オンラインサービスも停止期間がありますのでご注意ください。
詳細はホームページをご覧ください。

・新着図書リスト・新着電子ブックリストをご利用ください
図書館のホームページに「新着図書リスト」「新着電子ブックリスト」が掲載されるよう
になりました。
医学図書館、井の頭図書館で受け入れられた資料が随時掲載されます。
ぜひご覧になってください。

・蔵書にタグを付けてみませんか
蔵書検索をすると、シラバスに掲載されている教科書やこのメルマガでお勧めしている図
書にタグが付いているのにお気づきでしょうか。これまで図書館スタッフが登録していた
タグをみなさんにも登録していただけるようになりました。
「これはお勧めしたい」という資料がありましたら、便利機能からタグ登録を試してみて
ください。
蔵書検索はこちらから

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■お勧め図書■
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『超巨大ブラックホール : 光さえも飲みこむ謎多き"時空の穴". -- ニュートンプレス,
2016. -- (ニュートン別冊)(NEWTONムック)..』
(請求記号:443.5:B91 、資料ID : 0007047780)

初めて「ブラックホール」という言葉を耳にしたときは、何やら恐ろしげなものというイ
メージで思い浮かべた形はマンホール、という間抜けな子供でした。
実際のブラックホールは、全質量が中心に集まった強力な重力を持つ天体で、なんでも飲
み込み光でさえも脱出できない、と言われています。
ニュートンの万有引力の法則とアインシュタインの一般相対性理論の二つの理論により予
言されていましたが、「ブラックホール」という呼び名が広まったのは1967年と意外に最
近です。さらに実際に発見されたのは1971年で、たった45年前。現在は観測技術が進んだ
ため多くのブラックホールが発見されています。
そして、銀河の中心に存在する特に大きなブラックホールがこの本の主題、「超巨大ブラ
ックホール」です。一般のブラックホールが太陽の数倍から数十倍なのに対して、超巨大
ブラックホールは太陽の100万倍から数十億倍、と桁違いに大きな質量をもつものです。
ちなみに地球が入っている天の川銀河の中心にも「いて座A*(イテザエースター)」とい
う超巨大ブラックホールが存在します。
本書では、カラー図説を駆使して超巨大ブラックホールを解説してくれます。ブラック
ホールは光を飲み込むので見えないはずなのに図説できるのか?と思いますが、カラフル
な色彩でわかりやすいですよ。
もしも、地球をぎゅうぎゅうと押しつぶしてブラックホールを作ったとしたら、1円玉よ
り小さな半径の球になるそうです。掌に載せてみたくありませんか。とても重いけれど。
(ふ)

貸出状況はこちらから

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■図書館課長の気ままな報告■ 「雑誌大移動」の巻
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「カビ騒動の巻 その2」でお伝えしたとおり、図書を大量に廃棄して空いた本部棟の地下
書庫に、図書館の雑誌を移動する作業を進めています。
本部棟書庫では、各タイトルの位置をずらして棚を空け、図書館から持ってきた雑誌を入
れます。図書館では、移動後空いた棚に雑誌がちょうどよく収まるよう地下1階から2階ま
で全体的に移動させて均します。この気の遠くなるような地道な力仕事を、午前と午後に
1時間半ずつ、三人一組でローテーションしながら行っています。
そんな作業も、「番地付け」による指示があって初めて可能となります。番地付けは、各
タイトルが棚に占める長さを測ることから始め、複雑な計算を行って、何段目の何センチ
の位置からこのタイトルを置く、ということを決めていくものです。
大学によってはこの作業を業者にお任せというところもあるようですが、杏林大学では、
独力で番地付けと大移動を繰り返してきたためノウハウを習得し、「流しの書架移動もで
きる」ほどプロ並みとなったスタッフもいます。
しかし、電子ジャーナル化により冊子の雑誌増加速度は減速しているため、次の移動は20
年後になりそうです。その時、熟練したスタッフはもういません。このノウハウをどう次
の世代に伝授するか、悩ましいところです。

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■図書館員のひとりごと■ バックアップの謎
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昔はパソコンの調子が悪くなることがしょっちゅうだったのでとりあえずバックアップを
とっていないと不安で仕方がなかったのですが、最近はパソコンが丈夫になったせいかそ
うでもないようで。
ある日、利用者の方から「図書館のパソコンの調子が悪いので見てくださいと」言われて
行ってみました。すぐに回復することが難しそうだったので、「USBメモリに保存して別
の端末を使ってください」と言うと、「何も持っていないです」とのこと。よくよく聞い
てみると、いきなり図書館に来て書いて出力して提出するのだそうです。
こんな時は図書館のUSBメモリを貸したりすることもありますが、「じゃ、いいです」と
言ってそのまま涼しい顔で帰る人もいたりして。
今までがんばってレポート書いていたのでは?そんなにあっさり帰るの?えええ!?
僕の頭が古いのか、イマドキはそれが常識なのか。バックアップ以前の「保存」という概
念すらいつの間にかなくなってしまったのか。
このように、たまにカウンターにいるだけでも同じような人に一度ならず二度三度出くわ
すことがあり、意外と大勢いることに驚かされます。頼むから何かに保存しておいてくれ
と切に願います。
そうはいっても、まだまだ保存という概念をお持ちの一般の方は多いと思いますが、その
ような方には外付けのハードディスクを1つお家のパソコンにつけてバックアップをとっ
ておくことを強くお勧めします。全然安心感が違いますよ。(な)

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■編集後記■
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秋田へ行ったときに、蓮の花の群生しているお堀端を通りかかりました。ヒマワリが太陽
の方を向いて咲くというのはよく言われることですが、蓮の花も南を向いているものが多
いようです。ちょうどお堀の南側に歩道があったのでこちらを向いて一斉に咲いている景
色は壮観でした。(ふ)


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