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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第58号 2017.3.1配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■番外編:ドクターのひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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春一番が吹き、桃の節句が近づき、別れと出会いの季節がやってきました。卒
業式と前後して学内の杏と桜も可愛らしい花を見せてくれることでしょう。
一方で今年も花粉に悩まされるのかしら・・と心配しつつ、2016年度最後のメ
ルマガをお送りします。

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■図書館からのお知らせ■
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・Scopus(引用文献データベース)提供開始
2016年12月で契約を終了したWeb of Scienceに代わり、3月からScopusの提供が
始まりました。抄録は1800年代以降、参考文献へのリンクは1996年からあります。
被引用回数の表示など研究の広がりや関連性の把握にも役立つツールで、収録
文献データ数としては世界最大級の規模となります。3月中に説明会も行う予定
です。図書館ホームページのデータベースリンクからご利用ください。

・ペットボトル用ダストボックスをご利用ください
古いスチールのゴミ箱を長年使っている図書館に、ペットボトル専用ダストボッ
クスが登場しています。2FエントランスとM3F大閲覧室に設置しました。水分補
給が終ったら、分別して捨ててください。ご協力よろしくお願いいたします。

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■お勧め図書■
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『最貧困女子:鈴木大介著.-幻冬舎.2014.』
(請求記号 368.4 Sa18 / 資料ID:0018053702)

なんたる鬱々とした読後感であろうか(じゃあ、なぜこんなのを取り上げるん
かい!)。
ここ数年、最貧困なんとかとか、下流なんとかなど貧困をテーマにした本がや
たら出回っており、一種の貧困ブームの様相を見せている。貧困は低所得に加
え、「家族の無縁、地域の無縁、制度の無縁(無知)」により更なる貧困に陥
ると言う。劣悪な家庭環境、学力低下と学校や地元からの孤立、非行と家出、
それからの転落人生・・。
ただ「それは自己責任だ」と切り捨てるのは早いと思う。仮にあなたが劣悪な
家庭環境に生まれたら、自分だけの力で、この負のスパイラルから抜け出すの
は簡単だろうか。この本には、我々の日常生活の中では見えてこないが、決し
て目を背けることのできない現実が描かれている。
大学で学び、青春を謳歌し、夢を実現しようとしている学生には、今の自分が
恵まれていることに感謝しつつ、貧困な人々へ暖かいまなざしを向けるきっか
けとなる一冊となるだろう。(よ)

貸出状況はこちらから

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■番外編:ドクターのひとりごと■ 「好きな絵本のお話」前編
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また、原稿のご依頼を頂いた。光栄なことである。今回は好きな絵本の話をし
ようと思う。依頼いただいた文字数を大幅に超えてしまったので二部作になっ
たらしい。あしからず。
以前、多摩動物公園に家族で行った時の話。その日は動物園ということもあり、
お気に入りの「パンダ銭湯」Tシャツを着て行った。吉祥寺の”Design Tshirts”
で購入したもので、大好きなtupera tuperaという絵本作家(ユニット)とコラ
ボした、お風呂マークとパンダの顔マークがひたすら並んでいるTシャツ。「変
なおじさんパジャマ」をイメージしていただければ、それに近いかと思う。
妻はレッサーパンダを見ていて、近くにカップルが居たそうな。私はというと、
少し離れたところで遊んでいた息子を見張るべく、少し高いところに立ってい
た。すると妻の隣にいたカップルが、レッサーパンダをよそに、私を指さして
「あの、Tシャツ!パンダ銭湯だよね。いいなー。どこで買ったんだろう?」と
のたまわられたそうな。それを聞いた妻は心の中で爆笑しながら「あれ、私の
主人ですけど、お教えしましょうか?」と思ったらしい。(なんて悠長な!!)
後にその話を聞いて私は思った。「見世物パンダじゃねぇぞ。」と。
そんなこんなで大好きな絵本「パンダ銭湯」。今明かされる衝撃の事実。ディ
テールにまで詰め込まれたパンダ愛。大分弁でいうなら“エスプリが効いちょ
る”作品である。大人もこどもも楽しめる。一度読んだら、二度目は細部の隠
れパンダアイテムを探してみるのも一興。ぜひご一読あれ。(鮫。)

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■編集後記■
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2015年12月号の「ドクターのひとりごと」にご登壇頂いた先生が4月以降しばし
杏林を離れるということだったので、お別れ記念を理由に再びお願いしてみた
ところ、即日大作(?)が届きました。メスと同じく筆も軽やかなようです。
来月もお楽しみに。(笹)

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