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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■ 第67号 2017.12.1配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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いよいよ2017年最後の月となりました。
クリスマスや年末年始など楽しみなイベントが多い反面、
年の最後にやるべきことと向かい合わなければならない時期でもあります。
学習・研究目的の方も息抜き目的の方も、どうぞ図書館へお越しください。
年末年始の6日間を除き開館しております。

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■図書館からのお知らせ■
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・12月4日(月)から学生対象の冬休み長期貸出が始まります
対象は図書のみで、返却期限日は2018年1月9日(火)です。

・年内は28日(木)19時まで開館します
年内は28日が開館最終日、19時までの短縮開館です。
12月29日から1月3日までは休館となります。
新年は4日(木)から通常開館です。
開館スケジュールはホームページでご確認ください。

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■お勧め図書■
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『天地明察 / 冲方丁著. --角川書店, 2009.』
(請求記号 913.6:Te35 / 資料ID :0010349736 )

舞台は江戸時代。4代将軍家綱の時代に碁打ちとして幕府に仕えていた渋川春海の半生を
描いた小説です。
とはいえ、メインは囲碁の話ではありません。
高校で日本史の授業を受けた方は安井算哲、別名渋川春海の名前にご記憶はないでしょう
か? 
そう、暦を作ったことで有名な方です(というより私も暦のことしか知らなかったのです
が・・・)。
囲碁とは畑違いの暦や天文の分野でなぜ働くようになったのか、
どのように改暦という大事業をなしえたのか、が描かれています。
物語は春海が数え22歳の時に見た算術の絵馬から始まります。
当時算術は教養や趣味として武士や町人に広く親しまれていました。
算術の問題を作り絵馬に書いて寺社の境内に吊るし、
答えのわかった人が解答を絵馬に書くというやり取りもしていたそうです。
春海はこの絵馬のことを聞き、渋谷のとある神社に見に行きます。
そこで見たのが関孝和が解答を書いた絵馬で、春海はその凄さに衝撃を受けることになり
ます。
そうしていろいろな人や仕事がつながって春海は改暦への道を進み始めていきます。
関孝和、保科正之といった歴史上の有名人が出てきたり、見覚えのある数学問題が出てき
たり、この時代の碁打ちの仕事についても触れられていたりと興味深かったです。
最初は本の分厚さと読みなれない時代小説に苦戦をしておりましたが、
春海やその他の登場人物の大望をかなえるための真剣さ、情熱にあおられてどんどん読み
進めることができました。
尚、この本は医学図書館で行っている「医学生に読んでほしいこの一冊」の企画展示でも
薦められています。
この機会に2Fの特設コーナーにお立ち寄りください。
この本の他にも冬休みにオススメな本が並んでいます。(野)

貸出状況はこちらから

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■図書館員のひとりごと■ レンタカー
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ようやく秋らしさが感じられるようになった10月の半ばに、オーストラリアを訪れること
になった。
名目上は結婚式に来られなかった妻の友人達に会いに行くためである。
訪問先の一つ、アデレードは国内5位の人口を抱える都市だが、パッケージツアーの観光
コースから外れ、やや地味な印象であった。
一日だけ妻の友人宅に泊めてもらった後、この地で最も有名な観光地、バロッサバレーへ
レンタカーで向かうことにした。
アクシデントはこの時起きた。
インターネットでろくに業者も調べず車を予約したため、郊外で青年一人が切り盛りする
レンタカー屋に行くまで相当時間を要した。
そしてようやくトヨタの小型車を借りることができたが、ドアの側面に会社のマークが貼
ってあり、なんとそのマークはセクシーなお姉さんの絵であった。
青年はどうやらこの車しかないと言っている。時間の制約もあり、他の選択肢はもう残っ
ていなかった。
車は大半が日本車で、道路は日本よりも広く走りやすかった。
天気も良く、オーストラリア随一のワイン農園に向けて、北海道の何倍もの広さの風光
明媚な大地を気持ちよく走り抜けた。
でも案の定、途中のドライブスルーで自転車に乗った現地の少年にマークを指され笑わ
れてしまった。
その後もちょっとわかりにくいカーナビに先導されて小さな教会が並び立つ街に連れて
行かれたり、荒々しい勇壮な海岸を走ったりと、予期しない風景の連続に旅の醍醐味を
感じた。
パッケージツアーでは得られない体験も多かったが、あの車で東京の街を走る勇気は全く
ないことを付け加えておきたい。(よ)

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■編集後記■
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11月末になると各地でツリーが飾られたりイルミネーションがあったりしてなんとなく
嬉しくなります。
井の頭キャンパスのイルミネーションは今年いつ始まるのかわかりませんが楽しみにし
ています。
ちなみに我が家の3歳児は10月終わり頃から
「今日はクリスマス?」「クリスマスツリー、帰ったら飾ろうね」と言っていました。
気が早いよ・・・(野)

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