中国語学科 荒川ゼミナール

学んでいる内容(研究テーマなど)

このゼミナールは、多文化共生社会での語学教育や、外国にルーツを持つ人たちへのことばの支援、外国との交流の歴史のほか、日本語の文法や意味、使い方など、言語としての日本語の特徴に興味がある人にぜひ参加してほしいと思っています。

ゼミでは、3年次から、卒業研究のテーマを探すため、興味ある分野の本や論文を読んだり、教材を研究したりして、内容を報告します。報告は、ブックレポートとしてまとめる場合も、口頭発表する場合もあります。ブックレポートでは、要約技術やアカデミックな文体で書く訓練をし、プレゼンテーションとその合評や質疑応答で、パブリック・スピーチの技術を向上させます。

ゼミの特徴

3,4年生あわせて4名という少人数ながら、留学生、日本人の学生,バイリンガルの学生など、いろいろな立場や経験を持つ学生が集まりました。

通常の授業や報告会の他、学内外の研究発表会やシンポジウムなどに参加したり展示会を見学したりして、視野や知識を広げています。

本学で日本語教育の副専攻をとっている学生や、日本語教育を研究する大学院生との交流も積極的に行っていきたいと考えています。昨年度の学園祭では、本学の大学院生と合同でOBやOGの皆さんの研究発表会を開きました。今年は学部の日本語教育関連の授業で作成した教材の展示や使い方の紹介をする予定です。

受験生の皆さんへ向けたメッセージ

中国語学科
教授 荒川 みどり

世界中で、様々な立場の人々が様々な理由で国境を往来しています。一つの社会の中にいろいろなことばを話す人が暮らし、一人の人が複数の言語運用力を必要とされる時代になっていくでしょう。

日本語はグローバルな目で見ると話せる人の少ない言語であるにもかかわらず、日本の社会の中では、他のことばを話せる人が少ないため、どうしても必要になります。しかも文法や語彙が似ている仲間の言語がほとんどないため、学習しようとすると難しくて面倒だ、という印象すらあるかもしれません。日本語教育はそのような印象をとりはらって、楽しく日本の社会の中で学んだり、生活したりできるように協力する大切な分野だと思います。

中国語学科教授 荒川 みどり
  • このゼミナールを選んだ理由は?

    私は来日したとき、日本語がわからなくて、困る場面がよくありました。しかし今では日本人のように話すことができ、それは今まで日本語を教えてくれた人々のおかげだと思っています。今度は自分が教える立場になりたいと思い、このゼミナールを選びました。私は荒川先生のもとで日本語教育について学び、将来は自分の経験や知識を活かして、日本語がわからなくて困っている子どもや日本語を学びたい子どもたちに日本語を教えたいです。

  • ゼミの雰囲気はどうですか?

    少人数でゼミを行なっていて、先生とゼミ生の距離が近いです。そのため、わからないことがあれば気軽に質問ができます。荒川先生は日本語教育についての経験も豊富で、実際教えている現場ではどのような問題が起きているのか、その問題について話し合ったりします。また、自分の興味あることについて本や論文を読んで、内容や問題点、自分の感想をまとめ、年に数回発表します。このようにして日本語教育に関わるさまざまなことを知っていきます。

  • 就職を目指している業界や、取得を目指している資格はありますか?

    現在は直接日本語教育と関わる業界を目指しているわけではありませんが、将来今まで学んだことや知識、経験を活かしてボランティアとして子どもたちに日本語を教えたり、困っている子どもたちのお手伝いをしたりしたいと思っています。また、大学では日本語教育の副専攻プログラムの修了証の取得を目指しています。この副専攻プログラムでは日本語教育だけでなく、日本文化についても学ぶことができます。将来は日本語教師として働くこともできます。

  • 受験生の皆さんへ向けたメッセージ

    「日本語を教えるのは日本語がわかれば誰でもできるでしょう」と思っている受験生の皆さん、実はふだん何気なく話していることでも日本語を学んでいる人々には難しいと感じることがよくあります。例えば、「大丈夫」ということばは「満足な状態で大丈夫」という意味でものごとに好い評価を与える場合と、「これ以上何もなくても大丈夫」という意味で相手の申し出を断る場合と、日本人はうまく使い分けています。しかし留学生はどっちの意味で使っているのか理解に苦しむこともあります。将来日本語を教えたいと思っている受験生がいれば、ぜひ杏林大学でこのゼミナールに入って日本語教育について学びましょう。受験生の皆さん、頑張ってください。

  • このゼミナールを選んだ理由は?

    他のゼミナールには無い「卒業論文の代わりに卒業制作が選べる」という点が特に魅力的だと感じたためです。卒業制作では自分の好きなことを題材に楽しみながら物づくりができます。また、ゼミナール自体が新設されたばかりだからこその少人数ということも理由の一つです。私は人が多すぎる空間が少し苦手なので、いちばん落ち着けそうなこのゼミを選びました。また、荒川先生の優しげな雰囲気に惹かれたということも理由のひとつです。日本語教育学を専門にしている先生ですので、論文などさまざまな場面で役立つ正しい日本語を教われる他、学んだ教授法を応用し自分にとっても有効な学び方を検討することができると考えたからです。

  • ゼミの雰囲気はどうですか?

    荒川ゼミは授業の延長線というよりも、簡単に言えば授業が終わった後にほっと一息つけるお茶会のようなまったり優しい空間です。三年生で行うゼミの内容は、日本語の間違い探しや文章の要約のやり方、資料のまとめ方など。一見簡単に思えるこれらの内容ですが、実際にやってみると日本語を母語としている身でも間違えてしまうような部分があることに気付きます。正しいことばの使い方ができるということは社会人として大切な事であり基本だと思います。それを改めて学びなおす機会を得られるこのゼミは、留学生と日本人のどちらにとっても有意義な時間になり得ると思います。

  • 就職を目指している業界や、取得を目指している資格はありますか?

    ゼミ生はそれぞれの目標がバラエティに富んでおり、これから伸ばしていきたい語学や将来の夢も違っています。私は将来のことが未だ明確に定まっていませんが、現在は先生の影響で言語学の分野にも興味をもっています。目標が定まるまで、まずはHSKの取得などの今できることを少しずつ進めていこうと考えています。

  • 受験生の皆さんへ向けたメッセージ

    やりたいことを自由に突き詰めることができる場所が大学であり、外国語学部であっても学べることは外国語に限りません。大学生活では多くの物事を経験し、多くの人を知っていただきたいと思います。杏林大学には留学や外国人留学生との交流の機会はもちろん、大きく静かな図書館などで誰にも邪魔されずゆったり過ごせる時間もあります。さらに保健学部との合同授業もあり、興味があれば理系の授業にも触れることができます。社会に出るまでの間、皆さまが四年間の半自由を有意義に過ごせるよう心より応援しております。