ヤムドゥク湖
カロ・ラとナンカ・ラという二つの峠にはさまれて、ヤムドゥク湖という湖があります。この湖は、わたしがいままで見た湖のなかでもっともうつくしい湖です、と断言してしまいましょう。まあ、この湖が滋賀県にあったら、「もっともうつくしい」と思わないかもしれないな…という気もするのですが、この湖は東からいくにしても、西からいくにしても5000メートルの峠ごえをしなければならないので、状況的にものすごくうつくしく見えてしまうのです。ところで、わたしが1990年にここを訪れたときに、チャーターしたマイクロバスが5000メートルの峠でパンクしてしまいました。そのとき運転手が、その高度で平然とタイヤ交換をやってしまったのにはおどろきました。もっとも、ふつうの日本製のマイクロバスでこの峠をこえてしまうこと自体、おどろきですが…。1991年撮影。