麗江
雲南省の大理からさらに北に180キロほどいったところに麗江という名前の小さな町があります。名前のとおりきれいな水が街中の水路をふんだんにながれている町です。1998年には旧市街がユネスコの世界遺産に指定されました。この写真は、麗江の町をながれる水路の源泉となっている黒龍潭からながめた玉龍雪山です。わたしは大理とこの町にはもう5回か6回いっているのですが、いついっても気持ちのいい町です。10年前にはほんとに小さな町でしたが、いまはすっかり大きくなり、交通の便も信じられないほどよくなりました。以前は昆明から2日がかりのバスの旅でしたが、空港ができたので、いまでは昆明から45分で到着します。とうぜん、この10年で観光地化がものすごくすすんだのですが、いやな感じの観光地化ではなく、とても自然な観光地化だとおもいます。もちろん、むかしのなにもなかった時代をしっている人間として「むかしはもっとよかった」というようなことも言いたくなるのですが、少なくとも「観光客に食い荒らされずに、観光地化をすすめることができた」という点で、この町は注目に値するとおもいます。1990年撮影。