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日時:平成19年12月1日(土) 13:30〜15:00
会場:八王子市学園都市センター・イベントホール
最近、日本でも「異文化理解」とか「多言語多文化社会」ということばを聞くことが多くなってきました。さまざまな文化を持った人たちが、なかよく暮らしていく社会をつくることは理想ですが、それは、とてもむずかしいことなのです。
なぜなら、わたしたちは生まれたときから「自分の文化」にどっぷり浸って育つので、それをはずれた「異文化」に対しては、生理的に嫌悪感をもったり、意味のない優越感をもってしまうからです。
今回は、わたしの経験したトイレや食べものなどに関わる「異文化体験」から、わたしたちがいかに「自分の文化」に拘束され、「異文化」に寛容になりにくいかを、笑い話としてお話します。そして、こうして「自分の文化」を意識化することが、異文化理解の第一歩であることがわかっていただければ、と思っています。
◆学びのタイムリーな話題を紹介する『学びタイムズ』でもこの講座が紹介されました。
●講師略歴● 早稲田大学教育学部で地理学、東京学芸大学大学院で文化人類学、杏林大学大学院で日本語学を学び、さらに早稲田大学大学院で日本語教育学を勉強。専門は日本語教育・社会言語学(言語政策)および「異文化理解とコミュニケーション」。
現在、杏林大学外国語学部教授。
青年海外協力隊に参加して以来、ときには日本語教師として、ときにはバックパッカーとして世界をめぐってきました。いまでも、海外に出たいなあ…、とぼやきつつ、八王子で「日本語教師養成課程」と「異文化理解教育」を担当しています。
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