メーリングリストとは


 インターネット利用したサービスとして、ホームページと電子メールがあります。ホームページはWWWサーバーにあるWebページにインターネットを通して接続し、ホームページ閲覧ソフト(ブラウザー)を用いてコンピューターの画面上で見るというもので、現在最もよく利用されているサービスです。一方、電子メールはその名の通り、インターネットを利用した手紙と考えてもらえばよいでしょう。電子メールを利用するためには送り先相手の名前と住所ともちろん自分自身の名前と住所が必要になります(これは普通の郵便と同じです)。このような名前と住所は一括してメールアドレスと呼ばれ、通常<dentist@odont.ac.jp>の様な形で表現されます。メールアドレスは無意味な文字の並びではなく、ちゃんとした決まりがありますのでここで簡単に説明しましょう。



 図1を見てください。@(アットマーク)より前にある文字列(ここではdentist)はアカウントまたはIDなどと呼ばれています。これは個人を識別するためのもので、普通の手紙でいえば宛名に当たる部分です。英数字であればどんな言葉を使ってもよいことになってますが、なるべく個人を特定しやすいもの(例えば名前など)にすることが推奨されてます。
 @より後はドメイン名と呼ばれ、メールサーバー(郵便局の私書箱のようなものです)を表すもので、同じメールサーバーを利用する人は同じドメイン名を利用することになります。要するに普通の手紙でいうところの住所に当たります。
 ですから同じ家に住む家族なら@以下のドメイン名は同じになります。家族の中の誰宛かを区別するのが@より前のアカウントということになります。

 


 図2をご覧下さい。電子メールでは差出人が出すメールの受取人は通常一人です。普通の手紙と同じように中身(本文)を書き、相手の名前と住所(メールアドレス)を書いて投函(送信)すれば相手に届きます。要するの私信です。

 ではメーリングリストとはどのようなものなのでしょう。実はメーリングリストというのはこの電子メールの機能を利用したサービスのひとつなのです。
 メーリングリストでは、図3に示したように差出人はメーリングリスト専用の特別なメールアドレスに電子メールを送信します。そうすると送ったメールは、メーリングリストに登録されている受取人(メンバー)全員に送られます。ですからメーリングリストへ送信するというのは、メンバーへ向けての発言といったものになります。



 メーリングリストにはどんな利点があるのでしょうか。一人が送信したメールはメンバー全員が見ることになります。これは会議室での発言に似てますね。そうなんです、メーリングリストは大げさに言えば時空を越えた巨大な会議室を作ることに他なりません。会議のメンバーは遠方からわざわざ狭い会議室に集まる必要はありません。全国(全世界)のどこにいても、いつでも参加することが出来るのです。

 会議室の議題や話題は色々です。共通の趣味を持つもの同士で運営する同好会のようなもの、最近では医科や歯科の専門家が専門分野の情報を交換するために運営しているメーリングリストも数多く開設されています。


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