変化に富む時代だからこそ、多角的に社会を理解し、
ともに地域を動かす力を身につける。
いま観光交流文化学科ならではの学びが求められています。
英語を中心とする語学の習得とともに、各国の文化や習慣、歴史、社会の仕組みといった、観光の現場で役立つ知識と技能を身につけることができます。
地域や産業界との連携を強化。多岐にわたる分野から、その実務に携わる方々をゲストに招き、観光・ホスピタリティ産業の幅広さや職業選択の可能性を理解していきます。また、産業における課題を身近な問題として捉え、解決策や改善策を具体的・多面的に提案していきます。
保健学部と学部を越えて連携するオリジナル科目に加えて、産業や地域での実践を通じて「保健・医療・美容×観光」を専門的に学べることも特色です。医療・保健の分野に強い杏林大学ならではの感染症対策などを扱う専門科目(観光衛生論)から、ウェルネスツーリズムによる観光振興の実践まで、幅広い知識と経験が得られます。
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ウェルネスツーリズムとは?
地域の観光資源に触れながら、心身ともにリフレッシュし、明日への活力を得る観光形態の総称です。日本は、世界に冠たる温泉資源をはじめ、美しい四季折々の自然環境、伝統的な和食の文化など、優れた観光地としてポテンシャルを持っていて、独自のウェルネスツーリズムを展開できる可能性を有しています。
交通・宿泊・料飲などのホスピタリティ産業について、理論と実践の往復を通じ多面的に課題を探究し、産業のあり方について深く考えていくプログラムです。
交流による地域活性化や国際交流について、自治体などと連携した現場での課題解決型学習と教室での理論的学びとを組み合わせる形で、実践的に学んでいくプログラムです。
観光交流文化学科4年(2025年3月時点) 高崎 美琴
私は旅行で訪れるホテルが好きで学問として学びたいと思い、本学の観光交流文化学科に入学しました。
興味のあるホスピタリティについて、1年生の頃から必修科目の「ホスピタリティ入門」や選択科目の「ホスピタリティ・コミュニケーション」を履修し学びを深めました。また2年生になると「ホテルオペレーション」というホテルでの実務経験のある講師から実践的な部分を学びました。他にもシラバスを読んで興味を持った「観光政策論」は、観光地のホテル以外の要素(飲食店やその地に住む人など)に目を向けるきっかけになりました。この学びを現場で実践してみたい、現地の声を聞いてみたい、学びから生まれた問題意識を確かめたいという想いが湧いたことは自然な流れでした。
そこから2年生でホスピタリティ・ビジネスインターンシップを利用し、草津のホテルにお世話になりました。実務だけでなく、ホテルのスタッフや現地の飲食店の店主などとの会話、自分の足で確かめたものは、私にとって今でも大切な知見となっています。3年生からは、より一層自分の興味を広げ深めるため学外での活動に力を入れました。
まだ何も分からなかった1,2年生の頃に、授業やインターンシップなどたくさんの選択肢を見せてもらえたおかげで、学外にも飛び出す勇気がついたのだと思います。残りの学生生活も自分らしく、興味ある世界に飛び込んでいきたいです。
2019年卒
倉金 美成 氏(墨田区役所)
観光交流文化学科を卒業後、都市の観光資源の活用に魅力を感じ、東京スカイツリーなどの観光地を持つ墨田区の公務員になりました。現在は、転入・転居・転出の手続きなど、地域住民の皆さんとコミュニケーションを行う窓口業務に従事しています。
大学では、ホスピタリティや語学に関する科目の受講を通じて、人それぞれの根幹にある文化や考え方を理解し共感を持つ必要があることを学びました。
行政機関では、地域住民の方だけではなく、観光客の方や民間企業で働く方にも寄り添うこと、そしてそれぞれの目的・意思を持つ方々を結び付け、調整していくことが求められます。在学時に、ゼミナールで取り組んだ地域イベント運営(神奈川県鎌倉市)では、実際に異なる視点と考え方を持つ方々と一つのものを創り上げて運営していくことができ、とても良い経験になりました。
観光・ホスピタリティの学びは、実に多くのことに通ずる学問であると感じています。例えば、「ファシリテーション実習」などでの学びは、異なる考えや目的を持った方々と協業していくために役立つはずです。
受験生・在学生の皆さんには、幅広い視野で将来に向けて観光交流文化学科で頑張ってもらいたいです。
2019年卒
佐藤 海 氏(株式会社ビッグウイング)
私は卒業後、通過点である空港から目的地としての価値を生み出す仕事ができると思い、空港ターミナル運営に携わるグループ企業で広告・イベント・販促プロモーション・自販機運営などを営んでいる現在の会社に入社し、商品企画の業務を担当しています。
空港は国内外さまざまな人々が交わる空間ですが、空港そのものに遊びに行きたくなるような価値を創造していくことが、私たちのミッションです。
大学では、観光・ホスピタリティに関する学びに加えて、英語サロンの活用や留学による異文化コミュニケーションを経験できましたが、言語を習得する以上に、それぞれの文化を尊重しながら現在の業務に向き合えることが、私の強みにもなっています。また、プレゼンテーション力が鍛えられたことで、大勢の人の前やお客様相手に物怖じすることなく堂々とできるようになったことは、大きな財産になりました。
皆さんも観光交流文化学科でさまざまな挑戦をし、自らの可能性を広げてみてはいかがでしょうか。