私は外国語学部外国語学科4年のアジット ヒングランガラと申します。
私は、2年前の2004年12月26日、インドネシア・スマトラ沖を震源とした大地震による津波で、自宅・兄弟・多くの親類を亡くし、母親独りが知り合いの援助を得ながら母国で暮らしています。今、悲しい災害から2年が経ち、母国の人々も少しずつ回復に向かっています。失われた人々の命と人々の傷ついた心は戻りませんが、それでも確実に私の母国は周りの国々の援助を受け復興に向けて進んでいます。これも本当に感謝すべき事です。私もこの2年間、苦しい事や辛い事がたくさんありましたが、一つずつ乗り越え今に至る事が出来たのは皆様のおかげです。不自由なく勉学する場所を与えてくださった大学関係者の皆様、支えてくれた友達に感謝しています。現在のところ就職先は確定していませんが、卒業後も就職活動を続け、日本の企業に就職し、家族を守りながら日本と母国の為に貢献していきたいと思っております。
皆様に様々な面で助けていただき、学業に専念する事が出来ました。経済的にも精神的にも大きなショックを受け、日本での勉学を継続出来るかどうかも危ぶまれた時、大学から学納金1学期分を免除していただいた上に、大学の教職員有志の皆様が発起人となって義援金を募っていただき、また杏会からは、その後の殆どの学納金を支援いただき、この度杏林大学での4年間の学業を無事終え、今日の卒業式を迎える事が出来ました。私の学納金を支援していただいた皆様に心から感謝しております。本当にありがとうございました。杏林大学で過ごした日々と一緒に過ごした友人は私の財産となりました。卒業後も、この御恩を忘れず、一生懸命頑張っていきたいと思います。厚く御礼申し上げます。
平成19年3月16日
外国語学部 外国語学科4年
AJITH HINGURANGALA |