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■□■杏林大学医学図書館ニュース■□■   第56号 2017.1.4 配信

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□Contents□
■ご挨拶■ 
■図書館からのお知らせ■ 
■お勧め図書■ 
■図書館員のひとりごと■ 
■編集後記■ 

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■ご挨拶■
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明けましておめでとうございます。

年末年始はゆっくりお休みできましたか。お正月休みはこれから、という方もいらっしゃ
るでしょうか。
図書館は1月4日から通常開館です。お正月気分から一転、仕事モードに切り替えて新たな
気持ちで皆様をお待ちしています。
今年も図書館およびサポートライブライアンをおおいに活用してください。
サポートライブラリアン・サービスがより多くの方のお役に立てますように。
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。

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■図書館からのお知らせ■ 
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・1月5日(木)は長期貸出図書の返却期限です
学生のみなさんが冬休み前(12月22日まで)に借りた図書の返却期限はすべて1月5日
(木)です。
うっかり延滞にご注意ください。

・学外からUpToDateを使ってみませんか?
これまで学内ネットワーク限定だったUpToDateを、個人のアカウントを登録すれば学外か
らも自由に使える「UpToDate Anywhere」にグレードアップしました。
治療法や薬剤情報、画像検索などエビデンスに基づく医療コンテンツとして大いに役立つ
情報満載のデータベースです。
ぜひご利用ください。

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■お勧め図書■
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『描かれた病 : 疾病および芸術としての医学挿画 / リチャード・バーネット著 ; 中里
京子訳. -- 河出書房新社, 2016.』
(請求記号 : WZ17:E28 / 資料ID : 0010362093)

19世紀に写真が発明される以前、医師は病気を記録するために「絵」を使いました。
この本では絵とともにその病にまつわる社会の様子などの背景が語られています。
これは学生向けの解剖学書ではなく一般の人に向けた、いわゆるアート本の範疇に入るよ
うなもので装丁もよくデザインされています。
見てもらえれば分かりますが、どれも病態が丁寧に描かれており現代でもアトラスとして
通用しそうな、とても200年近く前のものとは思えない絵としても美しいものばかりです。
現在の症例写真のアトラスと比較すると、人物の目の部分が隠されていないせいか表情が
生々しく、印象に残ります。あるものはその精緻さが病の残酷さを浮かび上がらせ、また
あるものは紙の凹凸で病気の症状を直接的に表現してリアリティを高めています。彩色も
鮮やかで素晴らしいです。
これらが皆さんの学習に直接的に役立つことはないかも知れません(解剖をスケッチする
際の参考にはなるでしょう)。けれどもこの本で少しでも医学の歴史を知り、以前は治療
の難しかったこれらの病気が当時の社会にどのように認識されていたかを思い描いてみる
ことで、なにかしら現代の医療をよくするヒントになるのではないでしょうか。(中)

貸出状況はこちらから

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■図書館員のひとりごと■ 図書館司書のちから自慢
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メルマガ53号(2016年10月1日発行)の「図書館課長の気ままな報告 『雑誌大移動』の
巻」
でご紹介した雑誌の移動作業も、ようやく終わりが見えてきました。
準備段階から入れると1年半の大プロジェクトで、ここ半年は気の遠くなるような力仕事
が続く日々でした。
ところで、この雑誌移動作業で思い知らされたのは「本って重い」という事実でした。引
っ越しで苦労した経験のある本好きな方には共感していただけるのではないでしょうか。
本を満載した3段ブックトラックは、約250kg。思うようにカーブを曲がれず、わずかなス
ロープを登るのにも一苦労します。
あまりにも重かったので、全部でどれだけの重さがあったのか、計算してみました。
今回の作業で移動した雑誌を横に並べると、総延長5.4km。杏林大学三鷹キャンパスから
西荻窪駅に到達します。厚さ5cmの製本雑誌1冊が約2.8kgなので、換算すると302トン。ジ
ャンボジェット機の機体は150トンということなので、ジャンボジェット機2台分を持ち上
げてきたんですね。図書館司書って意外と力持ちなんです。
こんな力仕事をしてきた甲斐があって、入りきらずに書架の上に横積みされていた雑誌は
本来の場所に並び、手が届かない一番上の段には本を置かずに済むようになりました。使
いやすくなったと喜んでいただけると嬉しいです。(ふ)

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■編集後記■
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昨年も1月に編集担当となり新年のご挨拶をしたのですが、あっという間にまた新しい年
のご挨拶となりました。
日曜も祝日も開館している医学図書館も年末年始はお休みでした。数日間誰もいなかった
建物は冷え切っていて、毎年開館初日はカウンターでしばらく寒い思いをするのが恒例で
す。
そんな中、常連の利用者の方々の姿をみて新しい年も変わらぬ図書館の様子に安心した気
持になったり、同時に今年も頑張ろうと思ったり・・・。そんな仕事はじめです。(山


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