本サイトでは、過去の学会情報を記録のために公開しています。掲載されている情報は学会開催時のもので、現在とは異なる可能性がありますのでご注意ください。

会長挨拶

第57回日本組織細胞化学会総会・学術集会を杏林大学でお世話させて頂くことになりました。会期は2016年9月3日(土)、4日(日)の2日間で、会場は今年竣工したばかりの杏林大学井の頭キャンパスです。このキャンパスには八王子から移転してきた3学部(保健学部、総合政策学部、外国語学部)が入り、本年4月から新入生を迎えます。医学部と付属病院のある三鷹キャンパスは従来のままですが、井の頭キャンパスは杏林大学の新しい顔として、医学部の一部の講義も含めて全学で利用されることになっています。新キャンパスはJR吉祥寺駅から距離にして約2.5 km、バスで約10分の場所にあります。途中には都立井の頭公園や、三鷹の森ジブリ美術館、玉川上水緑道などもあり、天候が良ければ格好の散策コースです。また、JR三鷹駅からもバスで約10分です。

 伝統ある日本組織細胞化学会総会・学術集会を杏林大学で担当させて頂くのは、1997年に平野 寛先生(現 名誉教授)が、第38回大会を三鷹市芸術文化センターで開催して以来19年ぶりとなります。また、日本組織細胞化学会が主催する組織細胞化学講習会を過去2回担当しており(1989年の第14回講習会と2011年の第36回講習会)、杏林大学は東京エリアにおける組織細胞化学の拠点の一つになっています。
 本年は6月に国際組織細胞化学会議がイスタンブールで開催されるということもありますので、今回の大会はむしろコンパクトに、組織細胞化学に関心を持つ方々が親密に交流できるような会になることを目指しています。組織細胞化学の先端技術や病理・臨床への応用技術が学べるシンポジウムやワークショップ、共催セミナーに加えて、若手を中心としたシンポジウムをできるだけ取り入れ、また一般演題も口演発表とポスター発表を配して若手が積極的にアピールできる場を提供したいと考えています。

 「見る」ことを究めて生命現象の本質に迫る組織細胞化学は、生命科学全般を包括する基本技術であり、本学会はその先達となる重要な役割を担っています。本総会・学術集会が組織細胞化学の情報発信源として、また学術交流の場として最大限に活用されることを願っています。会員・非会員を問わず、また若手・ベテランを問わず、組織細胞化学に関心を持つ出来るだけ多くの方々の積極的なご参加をお待ちしています。

会長 川上 速人
杏林大学医学部解剖学教室(顕微解剖学)