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杏林大学大学院医学研究科共同研究施設フローサイトメトリー部門は

レーザー光で蛍光標識した細胞を超高速に解析・分取する「フローサイトメトリー (Flowcytometry/ FCM)」を扱う共同利用施設で,1990年に設立。BD FACSAria™ IIuセルソーター 、BD FACSCanto™ II フローサイトメーター、BD FACSLyric™ フローサイトメーターの3台で運用しています。

フローサイトメトリー(FCM / FACS)とは

細胞の機能解析には幾つか方法がありますが、一般的なのは細胞表面に発現している特異的な蛋白質を解析する方法です。例えば、免疫を司るCD4・CD8 T細胞の種類分け等が代表例です。古典的な方法では、細胞をスライドガラスに貼り付けた後、特異的な色素で染色し、顕微鏡で観察する方法です。しかしながらこの方法は客観性に乏しい事、複数の項目の測定や大量の細胞を測定する事がとても困難です。
当部門で扱うフローサイトメトリーは、最大で1秒間当たり70,000個の細胞を同時に9項目測定する事が可能です。得られたデーターはワークステーションのディスプレイに即時に蛍光色素の強度で表示され、簡単に分析することが可能です。さらに生きたままの細胞を1個単位で試験管に分取し、培養実験や遺伝子解析に使用する事ができるソーティング機能も持っています。このように、フローサイトメトリーは免疫学や分子生物学等で重要なツールとして活躍しています。

専任教員

Manabu OHYAMA M.D., Ph.D.(部門長・教授)

Ryo TAKAHASHI Ph.D.(副部門長・専任講師)

FCM運営委員会

共同利用施設FCM部門運営委員会が部門のマネージメントを行っています。

委員会メンバー

所在地

181-8611

東京都三鷹市新川6-20-2

杏林大学医学部臨床医学研究棟5F507

お問い合わせ

こちらからどうぞ

HISTORY

できごと
1989杏林大学医学部共同研究運営準備委員会設立
1990杏林大学医学部共同研究施設フローサイトメトリー部門設立
・部門長 緒方幸雄教授
・ FCM 山口博之が就任
1992FCM 大崎敬子(現杏林大学医学部感染症微生物学 )が就任
1994部門長 塩原哲夫教授が就任
1999FCM 高橋 良が就任
・ 日本ベクトンディッキンソン社製FACSCalibur導入。
2000FCM WebSite立ち上げ
2001FCM Server立ち上げ
2002FCM Serverアドレス決定(http://fcm.kyorin-u.ac.jp/)
・FCM serverにMacOS X server v10.1を採用
・FCM部門オリジナルの解析用ワークステーションiMacG4導入
・WEB予約システム稼働開始。
2003FCM WebSiteアドレス変更。
・WEB予約システムVer. 2.0稼働
・FCM Web Siteが40,000HIT達成
・2003年11月25日論文に関するプレスリリースを発表
・2003年12月1日FACSCalibur用マニュアルの配付開始
・CLUB FCM開設。
2005FCM serverにMacOS X server v10.3を採用
・2005年3月17日FACSCalibur用マニュアルの配付500人達成。
・日本ベクトンディッキンソン社製FACSAriaセルソーター導入。
2006FCM serverにMacOS X server v10.3を採用
・2005年3月17日FACSCalibur用マニュアルの配付500人達成。
・日本ベクトンディッキンソン社製FACSAriaセルソーター導入。
2006FCM Web Site リニューアル
2007FCM Web Site Movable Type導入
2011日本ベクトンディッキンソン社製FACSCanto IIフローサイトメトリーを導入。 現在に至る
2016・部門長 大山学教授が就任
・FACSAria IIuへアップグレード
・NEW FCM Server
2019FCM Web Site Word Press導入
2020日本ベクトンディッキンソン社製FACSLyric導入。
2021YouTubeチャネル『フローサイトメトリー de Night』を公開
FACSCaliburの運用を終了。
2022FACSLyric 3レーザー・8カラー化
2023FACSLyric 3レーザー・12カラー化完了。