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最強のプレゼンテーション用Mac「MacBook Air」の登場

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Apple史上最軽量のMac

欧米人とは違って小柄な日本人の私たちにとって、超軽量のモバイルMacの登場は長い間の夢でした。しかし、Appleは「何時・何処でもデスクトップPCと同じに」というポリシーを貫き、常にフルスペックのノートを生み出してきました。その結果、サイズ・大きさはモバイル用途とはほど遠い大きく重いものばかりで、我々の夢は長い間かなう事はありませんでした。唯一の軽量モデルといえば、もはや伝説のマシーンとなってしまったMacintosh PowerBook 2400c(1997年発売)。それから実に約11年が経った2008年1月。Apple史上最軽量のノートPC(しかも現時点では世界最薄のノートPC)が、ついにMacworld Expo 2008で発表されました。その名も「Apple MacBook Air」。このエントリーではMacBook Airのプレゼン最強マシンとしての可能性を探ってみましょう。

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怒濤のスペック

さて小型軽量化されたニューマシンはスペック的に満足できる物なのしょうか?簡単ですがスペックの比較を現行のノート型Macと比較してみましょう。

CPU
Intel Core 2 Duo 1.6 / 1.8GHz
Intel Core 2 Duo 2.0 / 2.2GHz Intel Core 2 Duo 2.2 / 2.4 / 2.6GHz
二次キャッシュ
4MBオンチップ
フロントサイドバス
800MHz
ディスプレイ 13.3インチ(対角)LEDバックライト付クリアワイドスクリーンTFTディスプレイ 13.3インチ(対角)
クリアワイドスクリーンTFTディスプレイ
対角15.4インチTFT/クリアワイドスクリーンディスプレイ(オプション)
ビデオカード Intel GMA X3100グラフィックプロセッサ
144MB (メインメモリと共有)
NVIDIA GeForce 8600M GT、128MB / 256MB GDDR3ビデオメモリ
解像度
1280×800
1,440×900または1,680×1,050ピクセル
メモリー 2GB 667MHz DDR2 SDRAMオンボードメモリ
最大4GB
HDDドライブ 80GB(4200rpm)パラレルATAハードディスクドライブ
64GBソリッドステートドライブ(SSD)
80GB/120GB/160GB

(5400rpm)シリアルATA

120GBまたは160GB
(5400rpm)シリアルATA
光学ドライブ USB MacBook Air SuperDrive(オプション) コンボドライブ/8倍速SuperDrive 8倍速スロットローディングSuperDrive
FireWire 400
0
1
FireWire 800
0
1
USB 2.0ポート
1
2
Wi-Fi
IEEE 802.11n/a/b/g
Bluetooth
2.1 + EDR
2.0+EDR
Ethernet USB ETHERNET ADAPTER(オプション)10/100BASE-T
10/100/1000BASE-T
高さ
0.4〜1.94cm
2.75cm
2.59cm
32.5cm
32.5cm
35.7cm
奥行き
22.7cm
22.7cm
24.3cm
重量
1.36kg
2.27 kg
2.45kg
トラックパッド マルチタッチ操作対応ソリッドステート方式 ソリッドステート方式
スクロールトラックパッド
キーボード 12種類のファンクションキー逆T字型矢印キーを装備したJIS配列準拠フルサイズキーボード
キーボードバックライト
×
バッテリー寿命 最長5時間リチウムポリマーバッテリー(37Wh) 最長6時間リチウムポリマーバッテリー(55Wh) 最長6時間リチウムポリマーバッテリー(60Wh)
DVI出力ポート micro DVI-DVIアダプタを使用 Mini DVI-DVIアダプタを使用
VGA出力 micro DVI-VGAアダプタを使用 Mini DVI-VGAアダプタを使用 DVI-VGAアダプタを使用
iSightカメラ
スピーカー
モノラル
ステレオスピーカー
マイクロフォン
無指向性
アナログオーディオ出力/ヘッドフォン出力
ミニジャック
光デジタルオーディオ入力/オーディオライン入力(兼用ミニジャック)
光デジタルオーディオ出力/ヘッドフォン出力(兼用ミニジャック)

こうして比較してみるとMacBook AIrはMacBookとほぼ同様か、やや落ちる程度。しかしなんといってもその軽量・薄さの魅力には敵いません。

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最強のプレゼンPCの誕生

これまでKeynoteを使った学会発表(プレゼンテーション)を行う場合常につきまとう問題がありました。それは発表会場にはMacが有る場合は皆無に近く、毎回苦労して自前の重〜いMacBookProやPowerBookをわざわざ持参する必要がありました。特に海外での発表では渡航時に盗難や破損が心配されるため、PCを預け荷物に入れるわけにはいかず、機内持ち込みにする必要があります。MacBook Airならば、億劫だった保安検査場でPCを出す手間も、鞄から「サっ」と取り出して(Jobsのプレゼンの様に封筒に入れて?!)通過する事もできそうです。

20080116-06.jpg 唯一不安な点といえば大幅に省略化された外部機器接続端子。プレゼンには必須のVGAコネクタですが、付属のmicro DVI-VGAアダプタを使えば、簡単にプロジェクターに接続できそうです。これまでのMacBookProでもに外付けVGAコネクタを介して接続する必要があったので、この手間は以前と変わりませんが、VGAアダプタの小型化がほんの少しだけされています。
20080116-05.jpg さらにVGAアダプタのみならず電源アダプターも小型化されているので、より一層スマートにプレゼンが行えそうです。もちろんバッテリーは5時間(公称)持つとされているので、プレゼンの神Jobsのkeynoteの「上演時間」1時間30分を余裕でこなせてしまいます。さらにMacBookProにも搭載されているキーボードバックライトも標準装備。暗闇でのプレゼンテーションの操作に間違える事はありません。20080116-04.jpg

WindowsもOK

出先でどうしてもWindowsのアプリケーションを使わなくてはいけない、あるいはWindows版PowerPointを編集しなければいけない場合でも大丈夫。BootCampあるいはParallels Desktopを使ってインテルCPUネィティブにWindowsも起動可能。もはやMac/Win両刀使いの最強のプレゼンマシンと呼んでもおかしくはありません。

Keynoteとの連携は?

20080116-08.jpg斬新なモーションゼスチャー機能を搭載したiPhoneと同様のマルチタッチ操作対応トラックパッドを搭載した事により、将来的にKeynoteとの連携も考えられます。現在のversionではトラックパッド操作ではスライドのジャンプ程度しか行えませんが、ひょっとするとスライドの拡大や回転、その他のモーションがマルチタッチ操作でできるようになるかもしれません。

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